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ニセモノの良心

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2006年 09月 29日

テレ朝のプロデューサー、裏金作る

テレビ朝日がやらかしたねぇ。



まぁこの手のキックバックはよくあるパターン。目新しさがない。
もっと犯罪に美学を!そう、陽気なギャングが地球を回すが如く。俺ならもっとうまくやる。(もちろん本気じゃないので念のため。映画のセリフだ。)




とりあげても面白くないけれど、背景事情をば。
まず、よく聞く「プロデューサー」と「ディレクター」って何やる人なのか。
業界人らしく「プロデューサー」はPと「ディレクター」はDと略すね。




まずD。Dは番組内容に責任を持つ「現場監督」だ。番組制作の現場や中継先なんかに必ず1人はいる。
それぞれ役割によってチーフディレクター(またはメインディレクター)、生放送の現場を仕切るフロアディレクター、単にディレクターなんかがいる。ちなみに一番下っ端はアシスタントディレクター(AD)と呼ばれ、過酷な業務をやっている。(労働基準法って何?それっておいしいの?3日寝てませんが何か?の世界だ。ただし、地方局は雑用や調査は全てDが自分でやるので、ADがいない場合が多い。金ないし。)


一方PはDが番組を円滑に作れるような制作機能を担当する。
例えば、予算の管理や制作会社の選定、タレントの確保なんかだ。
番組全体のスピンオフ、例えばグッズ開発とか書籍展開とかにも権限を持つ場合が多い。


PとDは受け持つ現場が異なり、基本的には対等の関係・・・・のはずだけど、実際には若手がDを経験した後で昇進してPになるという慣例があることや、場合によってはチーフディレクターがPを兼任する場合などもあるため、現実的力関係はP>Dだ。


さて、この世で強いのは金持ってる人間だ。予算を握ってそれをバラ撒ける人間は、それだけで他の会社の首根っこをつかんでいることになる。
だからそういう箇所にはよく汚職なんかが起きることになる。テレビ局の場合、それがPということになる。

 また、Pには「自分の番組」という自負が強烈に働く。(例えば番組表にはPの名前が明記されたりする。)その番組の責任者という面が、「俺の番組」=「俺が何してもいい」という風に変化してしまう風潮はある。
 実際、昔はテレビ局が知らないところでPが勝手に番組の書籍を出したりとか、そんな事例もあったらしい。すごい私物化っぷり。書籍の印税?・・・どこに行ったんだろうねぇ。


 今は、そんな不正がないようなシステムの構築に各局が取り組んでいる。
けど、今回のような事件がおきることを考えると、それも不十分なようだ。
タレントとどのような関係を作るかという点もPの腕前として評価されるからだろうか。
まぁ、付き合いをする上でお金欲しいよね。(僕も欲しい。)今回事件を起こしたPも、作ったお金をタレントとの飲食代に使っちゃったみたいだし。さすがに全部飲んだわけじゃあないだろうけど。



 じゃあどうすればいいんだろう?と考えるんだけど、さし当たっていい方法思いつかない。
P=Dシステムは組織的には良く出来ているし、あとは本人の意識とモラルの問題なんだけど。




就業中に「道徳の時間」を設けるしかないのかなぁ。

by soulwarden | 2006-09-29 01:46 | 怒り


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