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ニセモノの良心

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2006年 06月 10日

中島監督を大絶賛してみる

あなたが見ている青と、私が見ている青は同じだろうか?

プリンタやデジカメの機種比較の画面を見たことあるだろうけど、
同じ位置から同じ状況を撮ったのに機種によって映り方が全然違うことに驚かされるよね。



あれ、人間にも言えると思う。
同じように「同じ情景を見ているのに、同じように見ていない」事はあると思う。



即物的な話では、例えば信号の赤色を万人が同じ色で認識しているかみたいなコトに繋がるけど別の話。


嫌われ松子の一生」を観てきた。


そして映像美に圧倒され、音楽に圧倒され、照明に圧倒され、ストーリーテリングに圧倒されてきた。
一つ一つの間が、台詞が、カットが、背景が、SEが、綿密に計算され尽くされ、最適解のところに配置されている。
配役もはまっていて、当に鬼気迫る演技を見せてくれる。

よくありがちな「特撮だけはスゴイよなぁ」とか「あのダンスだけが救ってくれた」とか、逆に「あの役者がもっとうまかったら」みたいな、穴がない。


中島監督の力量すげえなぁ。絶対敵わないなぁ。


そして冒頭のことを思った訳さ。
「同じ景色を見ていても、彼には違って観えてるのだろうな。」
でないとこんな映画撮れない。


そういう人と違った目線とか視点とか才能とか、なんかそういうのが僕にも欲しいな。






いやぁ、でも、こんな映画が邦画で撮れるものとは思わなかった。
ようやく邦画も、山田洋次の負債を払い終わり、娯楽の王道に復活する道筋が見えたなと思う。
しかし今回の映画はアミューズとTBSか。やるなぁ。

by soulwarden | 2006-06-10 19:19 | 日常


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