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2006年 02月 18日
確認書偽造問題。気付けば第3回。業界人以外、ほとんど興味を持たないB2Bの文書の話を延々とするこのブログ。マーケティングが分かっていないよね。 というわけで、昨日、岩手朝日テレビ(IAT)に電話してみました。 「ご来社戴ければ説明致します。」なんて、素敵な対応してくださった総務の方、ありがとうございます。行きたいけど平日は勘弁ね。 というわけで話を聞きだすために「昔この業界で確認書の仕事してまして。。。」と嘘をつきました。IATの総務のおいちゃん、ごめんなさい。僕、ばりばり現役の局員です。事件当時は学生でした。それと、フレンドリーに「懐かしいですよね、それを昔はエム作業と読んでましたよね。」とか思い出話をしてごめんなさい。資料を読んで知ってただけの知識です。そして、ここに聞きだした話を書いちゃうけどゴメンね。報道目的のためという台詞は、何も報道機関にだけ与えられている言葉じゃないから笑って勘弁。 報道発表と、業界内に廻った話と、電話して聞いた話をまとめた。 やっぱり確認書偽造しなくてもよかったんじゃないの?としか思えん。 ことの発端は、ディーラー会社が悪いことをたくらんだ事から始まる。「親会社を騙そう」。 ディーラー会社がCMで使ったお金には「販売促進費」が自動車会社から援助される。これを実際の金額より水増しして請求することで、プール資金を作ろうと企んだ。で、地元代理店に圧力をかけた。 地元代理店はこう考えた。水増し請求をするのにも証拠が必要だ。証拠となりえるのは「CMの本数が入った確認書だ。」 で、地元代理店の営業は、新入社員に「確認書の偽造を行え」と圧力をかけた。 当時IATは、他社に先駆け、CMの放送結果を受けて確認書を機械的に発行するシステムを導入し、「放送確認書」を発行していた。このような機械式だと確認書の偽造は出来ない。 そこで担当の新入社員は正規の確認書を抜き取り、ワープロと社印つきの紙を使用して「本数を水増しした放送確認書」を作成した。 ・・・で、この選択に確認書職人達は首を傾げる。 そもそも確認書にはCMの金額は入っていない。契約単位で、オンエア日・CM枠・秒数・CM素材名が記入されるだけだ。つまり、確認書だけでは「それが90万円か120万円かなんて区別がつかない」のだ。 だから今回のケースでは、代理店に「急な発注で、例外的にCM単価が高くなった」と説明させれば特に問題なかったのである。それが通らなければ、深夜の空いてるCM枠で、サービスでオンエアすればいい。これなら後で回収できる貸しだ。確認書の偽造なんて禁断の大技を最初から繰り出す話ではない。いきなり必殺技かよっ!って突っ込みたくなる。 つーか確認書なんて致命的なもの、(この体育会系業界の中)発言権のない新入社員に任せる業務ではないのだ。(まぁ、これは業界全体の空気ぬるかったのもあるけど) ここに、事件前年1996年に創業したITAの、組織と人員の経験値不足が見える。 その後のFBS・MROの不正を受けての社内調査及び広告業界協会調査の時には、(抜く前の)正規の確認書の控えと発注データとの照合だったのでばれなかった。 IATも広告業協会も「不正なし」と報告している。 が、その後でこの問題がIAT内部で問題にされ、実際に内々に処分は行われているらしい。 まぁ、今回の事件、組織も人員も若かったのが原因・・・というのが、本当のところのようだ(と26歳は語る)。それと地元代理店の営業がバカだったのが。この代理店、ADKとの提携とかも解消されるだろうね。 しかし、9年前の事件が急浮上したのが気になる。というか、(こんなずさんな偽造でこれまで税務調査で引っかからなかった事のほうがビックリだ)。 今回の事件が明るみになった発端は、民放連へ文書で通報されたのがきっかけ。民放連がIATに問い合わせされると、既にこの件の内部処分も終わっているIATは「ごめん」とゲロったらしい。 じゃあ何故9年前の事件を蒸し返す?これで幸せになるのは誰だ? ・・・・わからん。 ちなみに静岡第一テレビのCM中抜きが発覚したのは、労務で揉めた挙句の社内告発だ。 今回もそんな感じかなぁ?と想像してみるのは簡単だけど、正解ではない気もする。 まぁこればっかりは岩手に行って話を聞かないと駄目だろうな。もしも岩手に行ったときにはIATの総務のおっちゃん対応よろしく。
by soulwarden
| 2006-02-18 13:22
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