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ニセモノの良心

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2006年 01月 01日

おせちもいいけどカレーもね

 問題。
ここ数年、正月にはカレーというよくわからない文化が入ってきて、その違和感に戸惑ったり真似したりされている方は多いでしょうが、なんで、そんな文化が根付きかけているのでしょう?


 答え。
某食品メーカーの戦略。会社名が気になる方はテレビで確認してください。
しかも結構うまいこと考えてある。


 やり方。

 テレビ局にとって、CMは当然在庫がきかない商品なので、売れ残ったらそのままロスとなってしまう。
 その売れ残し枠は番組のPRや自社事業で穴埋めをする。当然CM料金は入らない。
 そこに目をつけた某食品メーカー。余ったCM枠を早朝深夜を除き、「月間で1000本」とかの単位で根こそぎ買い付けるという荒業を繰り出してきた。当然自社のCMがどこに流れるか、事前に分からないという対象層も何も無視した素敵な戦略。でも売れ残り枠だから極端に安く買い付けることが出来るし、本数は出るから商品認知度は高くなる。
ちなみにこれは「フリースポット」と呼ばれる。無線LANみたい。


 CMっていうのは「商品を販売する」ためにあるので、流通が止るお正月のこの時期、CMを打つスポンサーが減る「閑散期」となる。特に地方ではCM枠は余りがちになる。
 

 なので、某食品メーカーのフリースポットが跋扈することとなる。
 ただ、そのメーカーも、正月に関連する商品は持っていない。枠はあっても商品がない。
 そこで編み出したのが「おせちもいいけどカレーもね」との謳い文句で、正月にカレー文化を根付かせようとする戦略。だってスーパーのカレー陳列棚の半分くらいはその会社の商品で埋め尽くされているから、一番効率がいい。
 CMも最初は奇異に見られていたけど、毎年毎年繰り返すことによって、なんか正月行事の一つのように受け取られるようになってしまい、実際に文化として根付きかけている。
 今夜あたりカレー、食べた人いるでしょ?(追記 いまテクノラティで見たらたくさんいた。。。)



 これだからCMって恐ろしいと思うし、まだ効果は馬鹿にはならないなと思う。
 知らない間に忍び寄っているあたりが特に。



 企業は時に、商品販売のために文化まで変えてくる。
典型的な例はバレンタインデー。あれは製菓業界の戦略で根付いた新しい日本文化だ。
最近の例で言えば節分の「恵方巻き」かな。あれは流通業の戦略の一環だ。



 昔論争した「ベタを演じつつメタを考え、あえて乗せられる。」じゃないけど、
 そんな行事に強迫観念にまで駆られて乗せられることもないし、(僕も企画書を書く側の人間だけど)楽しみたい人は楽しめばいいと思う。
 商業主義が日本文化を壊す何て事を言うつもりもないし、(そんな事を言えば土用の丑の日はアウトだ。平賀源内のでっち上げだもん)ホワイトバンドの時のように人々の善意が食い物にされているわけでもないので目の色変えて怒ることもしない。



 ただ、そこで儲ける奴がいるって話。踊らされないのも選択肢の一つ。

by soulwarden | 2006-01-01 22:16 | メディアリテラシー


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