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ニセモノの良心

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2005年 09月 01日

デジタルの夜明けの前に

この日曜日の読売新聞に、
地上デジタル放送普及へ自治体の光通信網を活用
しまっせって話が出てた。


前々から同じような話は出ていて、
デジタル放送を衛星やファイバーを通じて放送するかもよんって話もあったし、それについて、地方テレビ局の役員さん連中が揃って抗議に行こうと話をしていると、耳にしたこともある。(実際には行っていないと思うが)


 今回の、まぁ正直なところまずい。テレビ局にとっては。だって、放送と通信が融合しちゃう
切っ掛けだから。
テレビ局の収益力の源泉は、テレビ受像機に映像をリアルタイムに送るための物理層を独占してきた事である。
だから極端な話、光通信で放送が可能になることが実証されれば(もう分かってんだけどさ)、物理層の占有が事実上無効になり、免許事業による寡占状態が崩れてしまうことに繋がる。
 具体的に言えば光ケーブルの反対側のエンドにテレビ受像機に映る「IP型放送局」を設置することが可能になってしまう。
 そうなれば、ネット系のコンテンツ業者や、制作会社、衛星放送業者、さらにはキー局なんかもどやどや参入してきて・・・とても地方テレビ局なんて生き残る隙間すらない。異業種他社が同業種他社になる瞬間である。
 いいか悪いかって言ったら、規制なき対等な競争は自由主義の基本なのでいいに決まっているけど、そんな自由な競争に晒されたことがない地方局が耐えられるはずもない。(悪いがこれはただの甘えだ。)


 だから地方テレビ局の戦略は、この総務省の介入を阻止することになる。
 総務省のお題目が「デジタル化受信が間に合わない視聴世帯が残るのを避けるため」の措置なので、ハード更新を極力早くしてこのお題目を自力で達成してしまえばいい。
 ここで問題・・・・地方局って金がないのよ。悲しいくらい。更新がしようにもなかなか出来ない。


 地方テレビ局は、今回のデジタル化を受けての放送ハード更新の負担で、潰れる局すら出かねない状況である。
どこも青息を通り越して黄緑吐息の状態だ。
 負担が少ないと言われているセントラルキャスティング方式(ブロック単位で1つ中枢マスターを置き、そこで全局の放送を管制するシステム。例えば東北ブロックのTBS系列の放送については仙台で全てを管轄するみたいな方式。正直、負担は少なくならない。かえって面倒。でも何が便利って、これだと潰れそうな局の運用と更新の負担を、実際より下げることが出来るのだ)の導入を検討したり、総務省から金を引っ張ったり
(これはナベツネ民放連会長時代に決まった。まぁ、ご推察の通り、そういうことでしょう。)
、色々頑張ってはいるんだけど、どうにもやばい局はやばい。

 ちなみにうちもやばい。


 なんにせよ、まずはデジタル化のためのハード更新である。
 デジタル化、テレビ局は嫌がっていたけど、ここまで来ればデジタル化で可能になる新サービスに全てを掛けるしかない訳で。
 地方テレビ局のビジネスモデル考案合戦がやって来ると思うよ。

by soulwarden | 2005-09-01 01:57 | 疑問


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