ニセモノの良心

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2006年 08月 31日

むかし、親父が聞いてきた話

目が悪い少年のお父さんと会話をする機会があった。
そのお父さんも盲目なんだけど。




「子供が普通の中学校に行きたがるんだけど。」

という話をされたので
「いいことじゃないの?」と適当な返事をした。


そのお父さん、頭を振って

「駄目だ。縄で縛っても盲学校に行かせる。
普通の学校に行く事は良い事のように言われているけど、実は違う。
息子は目が悪い。普通の教育を受けても健常者には勝ち目がない。
仮に物凄く頭が良くても、将来的にやれる仕事も限られるし、雇ってくれる会社もない。
そうなったら食べていく事が不可能になる。
だから、盲学校に行かせて、それから鍼灸やあん摩の勉強をさせる。
どんなに頭が良くても、本人が希望していても、現実を考えるとそれしかない。
息子の将来は、あん摩か鍼灸しか選択肢はないんだ。」






 どんな言葉をかけていいのか、分からなかった。






 どんな言葉が正解だったのだろう?
 言葉や理想は、現実の前には圧倒的に無力だ。
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by soulwarden | 2006-08-31 00:39 | 日常
2006年 08月 29日

だったら俺が責任とってやるよっ!って言葉がよく似合う坂東眞砂子

ちなみにこのブログにおいては、にゃんこ好き以外の人権は認められておりません。
にゃんこ好き以外のコメントとかトラバとか、がけの下に放り投げんばかりの勢いです。





嘘です。誰か相手してください。
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by soulwarden | 2006-08-29 00:01 | 日常
2006年 08月 28日

俺の企画書を見せたい!

 経営的にまずいまずいと言われる地方局。でも営業努力をしようにも、もう地方局が収益を伸ばす余地なんてあんまりない。

 まぁ、伸ばす余地としてすぐに思いつく箇所はある。
あんまり役にたたない地元代理店を外して、その20%の代理店手数料を自分のものにしちゃうのだ。(地元代理店は、スポンサーを捕まえる能力が余りなく、テレビ局が直接スポンサーと交渉するパターンが多い。これを直取引にしちゃう。)

 いや、代理店を外したら問題になるので、賞味期限ギリ(放送の直前)のCM枠を安価で提供して、代理店にスポンサーを真面目に探させよう。
 でもこれだとCMの発注が直前になるな。事故がなく、しかも人手を割かずにうまいこと発注とCM素材指示をもらえる方法があれば・・・Webかな。


 そんなシステムを作ったら、少なくとも話題にはなるなぁ。実際に使用できるかは知らないけれど。
 まぁでもこれでうまくいったら、他局の余りCM枠を買いきってしまって、このシステムでウチから発注かければいいや。そしてらうちも手数料とれるし、他局の売上がうちの売上と一瞬だけなるから、売上額の嵩は上がるな。

 あぁ、やる価値はあるかもな。企画書買いとこ。






・・・と、企画書を書くものの、プレゼンをする機会もなく埋もれていた僕のアイデアですが、




同じ事を電通がやりあがった!!!

僕のアイデアをどっかで見たに違いない!僕の頭の中を勝手に覗くな!(被害妄想っぽく)




ちくしょう。今更何を言ってもやっても後出し。いまさら地方局が動いても勝ち目がない。。。



くっそ。腹立たしい。。。何が悔しいって、今ここに書いてても、なんだかジャンケン後出しの言い訳してるような、もしくはクイズ番組で正解見た後で「じつは僕もそう思ってたんだ」って言ってる時みたいな、そんな卑屈な気分になってしまうことだ!
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by soulwarden | 2006-08-28 00:17
2006年 08月 27日

Youtubeの時価総額を算出する。

うそ。時価総額とか、よくわかんない。
ただし、幾らぐらい儲けられるかは算出できる。

YoutubeがCMに乗り出し、完全に商売を始めたらどのくらいの価値を持つのだろう?
現在のペースを考え、今年の年間平均で1日当たり5億PVを稼ぐと仮定すると年間で


600億円弱




まぁ、ちょっと難ありまくりの数字だけど。





以下、この数字出すまでの算式。


 手始めとして、CMをつけた場合の1PVあたりの価格を換算する。


 Youtubeはテレビに置き換わると声高に主張する人が多いので、テレビの料金で換算する。
もちろんテレビ料金はGRP(視聴率のパーコストで算出する)を想定。
 視聴率1%あたり何世帯かを算出し、その世帯で最少人数が視聴する(つまり、1人で視聴するという、広告が割高になる場合)と仮定。
うちの平均パーコストから考えると、視聴者1人当たりのコストが算出できる。
 ここで計算式を出したらエリアの大きさで身元がばれるし、パーコストばらすと守秘義務違反にもなるので伏せるけど、
大雑把な計算で0.15円強くらい。まぁエリア差あるし、ここは高め0.2円に丸める。
地区によっては0.1円下回っている局もあるけれど。


 仮定は続く。
 Youtube10分のビデオのうちに1分(4回15秒CM)を追加出来、視聴者はそれを全部1人で視聴すると仮定する。
 つまり、0.2円*4回。

Youtubeにテレビ広告並みの料金でCMをつけると

1PV=0.8円。

となる。
マッチング広告を導入してターゲット合致させるので、ちょっと高くするとしても1PV1円が妥当なところではないかな。
CM4本も見せてるし。

 ということは、いま、Youtubeトップにある人気動画トップは書いてる時点で1,656,024PVだったので、
1,656,024円の価値ということになる。


で、Youtube自体が1日5億PVだと仮定したので*365で
年間で1825億円。


 ただしこれは限界までCMを貼り付けた場合(映像の1割がCMって結構多い。)を想定した、売り場面積の時価だ。


 実際に販売するとなると新規に営業費用が発生するし、(=事務費なのでお間違えのなきよう。)
新規設備投資も当然かかるし、売り場面積分売り切ることなんて自体まずないし、当然テレビなんかと競合が発生して価格競争も起こるだろう。
 


 まぁ年間で考えて利潤は最大600億円弱ってところかな?
(売り場面積の8割を販売する利益率40%という超優良企業想定で584億円。)


 仮定の積み重ねで導いた数字だけど特に違和感もない。利益率の高さが気にかかるけど、Yahooと比較してもこんなところかなぁと思う。
 まぁかなり甘めの数字であることは間違いないけど、完全にうまく回ったら達成不可能ではないといった金額かな。つーか事務費用が抑えられれば、もっと利益が高くても不思議に思わないだろう。
 ちなみにPVが倍にあがったら、この数字を倍にすればおK。




 で、年間600億円弱を儲ける企業の時価総額は幾らくらいなんだろう?
参考までに、同じくらいの利潤の企業を一つ上げる。

ヤマト運輸。
ただし、業種が違うし、資本金が500億円と大きくはあるので、本当に参考になるかは知らん。





ヤマトHの時価総額は本日時点8236億。


 まぁ、そんくらいはあるだろうなとの感触はあるけどね。
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by soulwarden | 2006-08-27 23:24 | 疑問
2006年 08月 25日

MXTVのYouTubeでの番組配信における問題点

TOKYO MX、YouTubeにテレビ番組を配信するらしい


 まぁYoutubeの活かし方としては素晴らしいと思う。こういう使われ方しなきゃ。
むしろアップした分、MXTVは金払ってもいいと思う。




 でもテレビ局員としては別の感想を抱く。
 あぁぁ、こりゃ番組販売で相手にされなかったんだろうなぁ。


 深夜とかで放送される番組は、実は東京キー局をはじめ、様々な局からの購入によって成り立っている。
 逆にコレは番組を1本作って各テレビ局に販売するとなると、非常においしいことを意味する。
 1本当たりの購入単価はエリアの大きさでずいぶん違うものの、全国全てのエリアの局が買ってくれたら総額で300万円程度にはなる。はず。確か。(すまん、専門外だ・・・違ったら直す。)
 全国で放送するということは、さらにおいしい果実を持ってくる。
 例えばエンディングテーマソングを流す権利を音楽会社が買ってくれたりするのだ。この詳細は地方局からは伺うことも出来ないけど、結構いい金額。なはず。
 さらに、深夜とは言え全国放送となると、売り出し中の芸能人が出演料のダンピングをしてでも出たがるようになる。

 要は、番組を作って全国で放送できるとなれば、制作発局は売上額があがるように出来ているのだ。(そりゃ東京キー局では大したことない金だけど、地方テレビ局にしたら垂涎ものだ。)

 ただし、儲けられるかと言えば話は別。
 当然深夜放送といえども、番組を1本作る経費は変わらないし、付き合いで買ってくれた局にも予算の限りがあるし、タレントのギャラは上がるし・・・中々難しい。


 それでも売上高が上がることが分かっているし、局として全国放送なんて花形をやりたいし、局ブランディング向上にも繋がるので、地方局は隙あらば番組販売で全国進出を狙っている。
 当然、倍率は高い。というか1局でも付き合いで番組購入してくれるところがあれば御の字。
 準キー局クラスなら、番組購入も全国的にしてくれるんだけどねぇ。




さて本題MXTV。

 どこの系列にも加わらず(東京がエリアなので加われない)、独立U局のなかでも村八分状態だったMXTVは、番組買ってよって話を持っていく局がなかったりする。
でも、全国放送はやりたい。

 今回のYoutubeでの放送は、そんな中の打開策というか妥協案だったように思う。
だって、できるものなら300万円もらって地上波全国放送したほうがいいもん。




 ただYoutubeで放送するのに、問題点が一つ。
音楽著作権?・・・それもあるけど、もっと別の根本的問題。






この形態で「全国放送」するならば、最早別にテレビ局がやらなくてもいいってことだ。
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by soulwarden | 2006-08-25 02:03 | 疑問
2006年 08月 24日

空き地

空き地です。
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by soulwarden | 2006-08-24 08:55 | 怒り
2006年 08月 24日

Web2.0のパイの大きさ

巷のヤングに人気沸騰中の「Web2.0」ですが、いまいちよくわからん。何それおいしいの?



よく分からないので調べてみたよ。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060819_web20/より
>・例その1:旧Yahoo!→Google
>・例その2:バナー広告→コンテンツ連動型広告
>・例その3:無料ホームページスペース→ブログサービス


ふーん。やっぱり全く分からない。分かったのは食べ物じゃないことくらい。
「サービスの方向性」とどう違うの?定義づけするほど特殊なものなの?


もう少しちゃんと探してみた。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060820_web20_02/より
>・Web2.0の条件その1:自動化
>・Web2.0の条件その2:双方向性
>・Web2.0の条件その3:敷居を下げる
>・Web2.0の条件その4:無料


条件から見る限りWeb2.0はWebである必要性はないらしい。
・・・うーん。だったら昔よくあったラジオの電話リクエスト番組はWeb2.0だな。




もう一つ分かった点。これ無料が条件だろ?
だったら、そこまで社会を変える力はないな。



世の中に完全に無料な物など、空気くらいしかない(とか書いたら誰かがまた鬼の首を取ったかのように、別の公共物を持ち出すんだろうけどなぁ。。。)以上、世の中、何かを利用する時には、金がかかるように出来ている。
 そりゃあなたが無料なものはあるかもしれない。けど、誰かさんの財布は必ず傷んでいる。
 もちろん、その誰かさんの財布の中身も、誰かが補充しなければ、いつか尽きる。
 もちろんもちろん、その補充した別の誰かさんの財布の中身も補充しなければ、いつか尽きるので、また別の誰かが補充しなければならない。

 これをうまく回している、つまり「無料」を実現しているシステムがある。「広告モデル」だ
 つまり無料である対価としてCMを見せることで、商品の潜在的顧客層を増加させ、その商品の売上を増加させる。そして増加した売上の一部を持ってCMの代金に充てる。
 商品を購入した人全てからCMの料金を取ってしまっているのが欠点だけど、まぁ基本的にはよく出来たシステムだろう。
 というか、現在のところ他に「無料」のビジネスモデルって存在しない。(もう1つ「税金」モデルがあるけど、別ジャンルなんで置いとく。あと、ここで得意げにYoutubeを挙げかけた奴は氏ね)


 何度も何度も何度も書くけど、広告費にはGDPの1%という経験的な枷がはめられている。
現在の日本経済の規模からすると、広告費総額は5兆円強といったところ。 
 まぁ、これ以上の増加もあんまり見込めない。


 5兆円って大きな数字に見えるけど、鉄道も電話帳も折り込み広告もテレビもラジオもインターネットも、世の中の広告とされるもの全てを合算して5兆円だ。しかも制作費込み。利益率案外薄め。


 ちなみに5兆円といったら、企業で言えばNEC富士通一社の連結売上高と同等に過ぎない。ちなみに日立の半分だ。

 


 つまりWeb2.0は、成長限界を最初から定められてしまっている。
 どんなにWeb2.0なるものが成長して、鉄道も折り込みもテレビもラジオも全て駆逐してそこの広告分野に置き換わったとしても、それは実体経済における富士通1社分の影響力しか与えられないのだ。
 まぁ既存広告全てをネットが駆逐できるとは思えない。いところ今の10倍のテレビと置き換わる程度だろうから2兆円。スズキの連結の2/3くらい。




 




 あと広告費で喰ってる身として言わせてもらう。それってロクなもんじゃない。
 
 スポンサーに金もらうということは、広告見てくれる人とスポンサーと、両方に顧客を持ってしまうことだ。
 それはすなわち、どちらかを裏切らねばならない瞬間が必ずやって来るということ。

 目先が無料であることがかける制約は結構大きい。





 頼るべきものは広告費みたいなケチ臭い市場じゃないんじゃないかと思う。
 市場規模だけで図る性質のものではないだろうけど、じゃあ例えば日本でgoogleの成長はどこまで可能かという点も見えてくる。
 まぁ個人の善意だけでWeb2.0を回すならばあんまり関係ないけれど、個人でgoogleと同じ機能が持てるかというと、そうはいかないだろ。

 



 結論はこの前と同じく「お前ら金出そうぜ」だな。




(ゴメン書いてる途中で寝たから、文というか構成が荒い。)
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by soulwarden | 2006-08-24 08:49 | 疑問
2006年 08月 21日

おめでとう早実!よく頑張った苫小牧!

球史に残る試合が見れただけで満足。




でも甲子園で、生で見たかったー!






クーラーのきいたテレビの前からじゃ、あの暑さは伝わらないんだもん。
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by soulwarden | 2006-08-21 23:49 | 日常
2006年 08月 20日

観に行けばよかった甲子園決勝戦

すごい試合だった。甲子園決勝戦。
息詰まる投手戦。15回までわずか1失点に抑えあった両投手に拍手。
そして監督の采配も見事。



11回表とか、まさに「おおきく振りかぶって」みたいだった。
駒大苫小牧は1アウト1塁からデッドボールにて1・2塁にチャンスを作る。
監督はタイムを取りマウンドに集合させ、みんなで空を見上げリラックスさせると(←こことかまさに「おおきく振りかぶって」だ)、次打者の4番を敬遠し満塁策。
 ここで迎え撃つ5番打者、スクイズもある場面だが、もし一打出れば大量得点となってしまい、おそらく負けは確実。しかし早実は3球目にスクイズを仕掛けることを読み切ってボールを外し、3塁走者を挟んでアウトをとる。
駒大苫小牧5番打者も次の球で見事ヒットで出塁、再び満塁にするものの、6番が打ち上げてしまい、3者残塁。




しかし両ピッチャーは見事。背後に気迫がオーラになって見えるくらい。
 早実のエース斉藤は180球近い球数を投げているにも関わらず、(しかもこの5日間で4試合登板だ)15回表で時速147キロの球を投げるなど、まさに魂の投球。
 苫小牧のピッチャー田中も、本来の力が戻ってきたようで、ものすごくキレのある投球。




 しかし明日、再試合ってピッチャーの肩は大丈夫か?もう両方頑張ったんだから両校優勝にして欲しいよ。(僕は徒競走で手を取り合ってゴールした世代なのでそういう発想をする。嘘だけど。)

 それかせめて1日くらい空けてやれよ。






 話は変わるけどEX系とNHKでの両中継、NHKの方がみやすかった。
テレ朝も頑張ってるんだけどねぇ。応援席のガヤの大きさの調整とかカメラワークとか、NHKの方が一枚上手。まぁ見慣れてると言うのもあるんだけれど。
 逆にテレ朝の生中継にマット引いてCMを入れるなんて、結構面白い試みだと思う。放送確認に苦労しそうだけど。





 それよりテレ朝、甲子園延長の結果、中止した番組「新キャタピラー三菱レディース」は大丈夫なのか?スポンサードなのに深夜放送に振り替えって。
視聴者とかスポンサーとかから「NHKでやってるからいいじゃないか!」って、絶対にクレームつくぞ。
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by soulwarden | 2006-08-20 17:31 | 日常
2006年 08月 19日

タイムCMへの回帰

スポットCM全盛の今、そして10月期ネットタイムがどの系列でもやっぱり不調なことを承知で書く。


 次はタイムCMの時代だ。そう思ってるんだけどどう?



 50年前、黎明期のテレビの話を昔書いた事があるけど、昔のテレビは基本的に一社提供だった。



 鉄人28号の再放送を見たことがある。
 かの白黒アニメはグリコの一社提供だ。再放送に提供もCMはないけど分かる。主題歌で「グリコ、グリコ、グーリーコー」って歌っていたからだ。
 昔のテレビはそんな風に、制作までがっちりとスポンサーが食い込み、現場で口を出し続けていた。このシーンはうちの新製品を使えといったところから、例えばサスペンスなら「医薬品メーカーがスポンサーになった以上、薬物殺人はまかりならん。」といったところまで。
 つまりはタイム1社提供というのは、全編を広告として使用しようとする意思の表れだったのだろう。それと消え物たる電波媒体の効果が疑問視されていたのかもしれない。記憶に残るようにとの想いがオーバーキル気味に働いたのかも。


 時代は移り、1980年頃からスポット一大隆盛の時代がやってくる。
 テレビ広告の影響度や販売手法も研究され、タイムランク販売方法から、視聴率のGRP商売に変わっていった。
3ヒットの法則(同じCMを3回見たら覚える。これはラジオや雑誌に比べて効率が高いとされる)が認知され、またテレビCMの割安感(1人あたりのコストを考えると3ヒットさせても0.5円以下だった。)も注目された。
 小売などの流通業は、商品を店舗におく条件として「テレビCMを打つこと」を条件としてあげるようになり、新商品発売やキャンペーンには、テレビCMは欠かせないものになっていった。
 その需要に比べて供給プレイヤーは明らかに足りていなかったが、電波媒体という特殊性から新規参入は難しいとされていた。(なんせ免許が出なかった。もちろん既存プレイヤーの反対も認可に影響を与えていた。)

 テレビCMはこの世の春だった。CMの引き合いはひっきりなしに来て、安い物件を断らざるを得ないところまで来ていた。(断るに断れず、CMを流した振りをした馬鹿な局もあった。)これが1990年代まで。

 
 2000年代になりインターネットなる新媒体が現れた。(念のため。広告市場的に台頭したと言う意味だ。)
 最初は、電波媒体に相手にされない胡散臭げなスポンサーばかり(出会い系とかアダルトサイトとか)が目立つ広告市場だったが、前年比150%を毎年達成するという勢いで拡大を続け、04年には4媒体の1角であるラジオの市場を追い抜いてしまった。
 もちろん広告業はGDP1%のパイの奪い合いだ。インターネットは未だテレビ市場の1/10以下の大きさであるとは言え、今のままの成長率を維持されると数年のうちに市場を食われてしまいかねない。
 さらには海の向こうではTiVoが流行りCMスキップが問題になってきた。(日本でもNRIが540億円のCMロスが・・・と発表し、僕も公開質問状NRIに送ったりして喧嘩した。計算間違いしたけれど。)


 CMを使った広告が、これまでのように効果を発揮できない環境が存在する以上、その広告コストパフォーマンスが問われるようになる。
また系列によっては、実際にスポットの減収が既に表面化してきた(まだ系列の好不調の通常範囲内のブレだけど)



 テレビCMは、同種同業社や異種同業社との競争において、スポンサーに対して様々なサービスを始めている。プロダクトプレースメント(本編内に商品を映しこんで紹介する)がその代表格だ。サッカーの会見でオフィシャル飲料が机の上に置いてあるといった分かりやすい例から、料理番組の試食時に(無銘柄の)ビールがついてたり、情報番組の車特集が新車種の発売に合わせる形で行われたりといった、より気付かれにくいものまで。例を挙げると結構ある。まぁそれらにお金がついているとは限らないけど。(本編とCMは明確に分けなければならないという民放連規定があるため、恩義の貸し借りといった形で処理されたりもする)

 さらに、CM無しの全編本編という番組形態も一般化してきた。テレビショップのことだ。
 テレショップは、視聴率が取れない箱番組という制約はあるもののの(つまりスポットの枠はないし、視聴率減は将来的な在庫減少になる)、即金で結構大きいお金が1社より出るため、営業数字を積み上げたいときには非常に効果がある。もちろん計上はタイムとなる。(局によってはタイムと明確に区分している場合も多いが、原理的には枠の販売なのでタイムとなる。)


 つまり、現状を何とかしようとする動きは、テレビCMの原点であるタイムに近づいていっている。
 つまり、ドラマの本編中で無駄に車や酒について誉めたり持ち上げたり、映りこんだ商品が全部特定スポンサーのものだったり、地方局であればテレショップが増えたりする。





 過去エントリにも書いたけど、スポットの台頭はテレビ業界に「紐付きの切断」をもたらした。
それは自由に面白いものを作る環境が保証していた。(実際に面白かったかは別として)
 僕の主張通り、再びタイムに回帰するならば、そのときテレビはどんな化学反応が起こすのだろうか?



・・・余計面白くなくなるだろうねぇ。
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by soulwarden | 2006-08-19 03:31 | 疑問