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2006年 01月 18日

釣りでもいい。噛み付いてみる。

なんかこの前取り上げたとき、ものすごい違和感があったんだけど、ちょっとぐぐってみたら、その原因が分かった。


「世界の国々と比べると、国土のいたるところに人が住む日本は異例だ」(日経新聞):にて
>ドゴール空港程度の広大な農地を六、七軒の農家が耕す、これが国際基準なのである。
これだ。
 ドゴール空港の敷地面積は3000ha強。6軒で耕して1戸当たり500haちょい。
65万人が働く東京都中央区、その半分の面積をたった一家庭が耕す計算。フランスのお父さん、ちょー働き者。

 ちなみに空港建設のための立ち退きがあった1960年代のフランス農家の1戸当たり平均耕地面積は1.7ha。(但し1ha以上の土地を持つ、零細を除いた農家での平均。)
 平野の広がる北部とはいえ、ドゴール空港の建設予定地には国内平均の300倍の農家が6軒も集中してたんだね。
・・・んな訳あるか!

自分の勘違いというかぐーぐる不足を「国際基準」と言い切れる神経が分からん。


 じゃあ、仮に言われるような「国際基準」を算出してみる。
耕地面積の多いのは
インド ・・・91.3  
中国 ・・・ 82.2  
アメリカ・・・ 53.7  
単位、面積(百万ha) 2002年

農業世帯数で割ってみる。
インドの1戸当たり耕地面積    0.7ha
中国の1戸当たり耕地面積    0.5ha
アメリカの1戸当たり耕地面積  197ha

日本の1戸当たり耕地面積は1.6ha
 さて、上位3カ国から「国際基準の耕地面積」出してあげようか?っていうか、そんな数字に意味がないよね?

 正直、これは単純に労働価格の問題だ。
 中国やインドは労働単位の単価が激安なので、土地が狭くても大丈夫。(というか機械化してないので広い畑は耕しきれない。)
 日本やアメリカは先進国で労働単価が高いので、集約してコストを下げる必要がある。それだけの問題だ。
 国際基準とかまさに幻影である。面積と作物と市場によって、国ごとの損益分岐点が存在するだけだ。
というか、その国の地形や気候や産業状況、経済状況、土地利用度が激しく影響する事なんだから、単純に損益分岐点以上(つまり経済的視点のみ)でいいとも言い切れない。

 日本の農地は今、減っている。
 ひとつには、農地の住宅地等への転用。これは元々集約が簡単な平野部で起こっているために、農業コストの改善を促すことを目的とするならば問題である。(土地利用という意味では、転用した場合改善されているはずなので問題にならないと思う。)
 もうひとつ減少しているのは棚田のように、もともとは生産に向かない山間部。
 これは、そもそも経済性が低い(集約しても手間ばかり増える地形)のために、農業を産業と捉えた場合、放棄されるのは問題ない(むしろ歓迎される事態だ)
 但し、その山間部の棚田が自然のダムの役割を果たし、貯水や、洪水・砂流出を防止する外部性の役割を果たしていることを考慮しなければならない。
 要は、平野部の都市の生産性の高さは、川上たる山間部における田畑によって達成されている側面があるのである。
 市場の外部性は、通常は行政の責任において対応がとられる。マイナスの場合には税金として負担させられ、プラスの場合には補助金として与えられる。
 その補助金の額が妥当かどうかは、もちろん検討の余地があるし、今が最善だとは決して思っていないが、補助金の存在に端からイラついているのは、経済学の入門書クラスの問題を認識していない証拠だ。


 また、農業が戦略資源だということも忘れてはならない。
 人は食えなきゃ死ぬから。自由経済が未来永劫続けば農業なくてもいいけど、100年のスパンで戦争が無かった国なんて数えるほどしかない。その時に失敗や封鎖が一瞬でもあれば餓死者が出る。それに状況が不安定になってから慌てて農業産業を起こすというのは不可能だ。
国家戦略としてある程度のカロリーと農業産業を確保するのは当然の選択だ。(その手法に関しては、また検討の余地があろうけど。)


 まぁ、橋本氏が釣りで書いたエントリだとしたら、随分人を舐めた話である。
 思わず本気になって書いちゃったじゃないか。


まじめに書いてたら?・・・ちょっと心配。








 資料元は農林水産省。空港面積はぐぐった。
 各国の農村人口と面積の調査年度が一致していない可能性あり。(2・3年だから誤差の範囲だけど)
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by soulwarden | 2006-01-18 02:02 | メディアリテラシー
2006年 01月 01日

おせちもいいけどカレーもね

 問題。
ここ数年、正月にはカレーというよくわからない文化が入ってきて、その違和感に戸惑ったり真似したりされている方は多いでしょうが、なんで、そんな文化が根付きかけているのでしょう?


 答え。
某食品メーカーの戦略。会社名が気になる方はテレビで確認してください。
しかも結構うまいこと考えてある。


 やり方。

 テレビ局にとって、CMは当然在庫がきかない商品なので、売れ残ったらそのままロスとなってしまう。
 その売れ残し枠は番組のPRや自社事業で穴埋めをする。当然CM料金は入らない。
 そこに目をつけた某食品メーカー。余ったCM枠を早朝深夜を除き、「月間で1000本」とかの単位で根こそぎ買い付けるという荒業を繰り出してきた。当然自社のCMがどこに流れるか、事前に分からないという対象層も何も無視した素敵な戦略。でも売れ残り枠だから極端に安く買い付けることが出来るし、本数は出るから商品認知度は高くなる。
ちなみにこれは「フリースポット」と呼ばれる。無線LANみたい。


 CMっていうのは「商品を販売する」ためにあるので、流通が止るお正月のこの時期、CMを打つスポンサーが減る「閑散期」となる。特に地方ではCM枠は余りがちになる。
 

 なので、某食品メーカーのフリースポットが跋扈することとなる。
 ただ、そのメーカーも、正月に関連する商品は持っていない。枠はあっても商品がない。
 そこで編み出したのが「おせちもいいけどカレーもね」との謳い文句で、正月にカレー文化を根付かせようとする戦略。だってスーパーのカレー陳列棚の半分くらいはその会社の商品で埋め尽くされているから、一番効率がいい。
 CMも最初は奇異に見られていたけど、毎年毎年繰り返すことによって、なんか正月行事の一つのように受け取られるようになってしまい、実際に文化として根付きかけている。
 今夜あたりカレー、食べた人いるでしょ?(追記 いまテクノラティで見たらたくさんいた。。。)



 これだからCMって恐ろしいと思うし、まだ効果は馬鹿にはならないなと思う。
 知らない間に忍び寄っているあたりが特に。



 企業は時に、商品販売のために文化まで変えてくる。
典型的な例はバレンタインデー。あれは製菓業界の戦略で根付いた新しい日本文化だ。
最近の例で言えば節分の「恵方巻き」かな。あれは流通業の戦略の一環だ。



 昔論争した「ベタを演じつつメタを考え、あえて乗せられる。」じゃないけど、
 そんな行事に強迫観念にまで駆られて乗せられることもないし、(僕も企画書を書く側の人間だけど)楽しみたい人は楽しめばいいと思う。
 商業主義が日本文化を壊す何て事を言うつもりもないし、(そんな事を言えば土用の丑の日はアウトだ。平賀源内のでっち上げだもん)ホワイトバンドの時のように人々の善意が食い物にされているわけでもないので目の色変えて怒ることもしない。



 ただ、そこで儲ける奴がいるって話。踊らされないのも選択肢の一つ。
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by soulwarden | 2006-01-01 22:16 | メディアリテラシー
2005年 12月 21日

きっこのブログは電波か?

きっこのブログ」がすげーアツい。


 要は、フリーのヘアメークが職務上知りえたネタを元に、週刊誌の記者のみたく社会問題に突撃していって、(多分)裏をとって世相を鋭く切り取っていくブログがあって、しばらく前からマンションの構造偽装のエントリを続けて書いていて、そこに、イーホームズからメールが来たり、民主党の議員が登場したりしてる。なんかそんな、話題の渦中のブログ。


 テレビ局の人間として言わせてもらえば、局内でフリーのヘアメークが、独自の情報網を持つことなんてありえないことは指摘しておく。
 例えば、うちの契約しているフリーのメイクさんは、決められた挨拶口上以外、おしゃべりはしない。ディレクターがそのように指導する。よそも大体そう。(ただキー局の事情は知らん。)

 まぁ、いいや。
 どっかで、ルートを持ってて、長年に渡る確かな取材でそれなりの信頼できる筋からのタレコミも来るようになったと仮定しよう。(過去ログを見る限りとてもそんな風には思えないけどね)
 その結果が、今回のイーホームズ社長からのメール及び民主党議員。
・・・素晴らしい!まさにこれが参加型ジャーナリズム!報道機関が抑えていた情報の蛇口が、今まさにブロガーの元に開放された!



 でもなんでこんなに胡散臭いのだろう?ほんとにメール来たの?とか、民主党の言う通りにエントリ書いてただけじゃないの?とか、何を狙ってるの?とか、色々考えてしまう。露天商の売る時計並に胡散臭い。



 結局信頼がない。
 聖教新聞が信じられないように赤旗が信じられないように自由民主(自民機関紙)が信じられないように、「きっこのブログ」が信じられない。週刊誌から適当に自分の政治心情に都合のよいネタを抜き出して編集したんじゃないの?としか思えない。
  報道が公正中立を謳うのは、別に法律でそう決められたからではない。法律がなくても公正中立を謳う、少なくともその振りをするはず。そうすることで、自分の立ち位置で情報を操作している印象をぬぐえるからだ。報道機関は疑われることが一番怖いのだ。
 だから一度皮がはがれると報道機関は脆い。、例えば面の皮の剥げた朝日新聞の書く記事は「いうても朝日だしなぁ」とか「うるさい!サンゴ」とか思われて、無条件に信頼されない。ライブドアなんか「もっとまともな日本語書けよ」としか思われていない。
 きっことのブログもそう。このブログは朝日新聞並みに信頼できない。
それに、引用と転載の区別もついてない人間に何言われてもねぇ・・・って感じ。

 書いたエントリ全てにソース出せソース。99個裏取りが正確だと確認できたら、残り1個は「開示できない」理由があったとしても信頼してやる。そういうものだろ?


 今のとこ、きっこのブログは僕の中で電波だ。ゆんゆん。

 
 つーか、民主党とつるんで政局を狙っているんだろうけど、そういう風にブログを政治のおもちゃにするのやめて欲しい。ブログの可能性を狭めかねない。
 同じブロガーとして迷惑だ。
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by soulwarden | 2005-12-21 03:16 | メディアリテラシー
2005年 12月 21日

Googleの振る舞いについて

(12/21加筆補正しました。加筆補正部分、太字にします。)


 眠い。年末進行まじつらい。
 ちなみに私の仕事、晴れて平成18年を迎えることが出来ました。
 正月は番組が長いんで、ちょっとだけ楽。


 で、一昨日の話の続き。
 Googleって結局何屋さんなの?

 googleの本業は検索「サービス」だ。確かに只で使える。ただ、只で使ってあげることがgoogleにとっても喜ばしいことになる。だってPVに貢献してるから。
 まぁ、テレビ局のビジネスモデルと大体一緒だわな。

 さて、テレビ局には「放送基準」や「電波法」や「放送法」なるものが存在する。
 実際はどうであれ、建前上は「公正中立でないといけない」とかそんな規制を受けている。


 さっきの話に戻るんだけど、もしもgoogleが朝日新聞からの圧力を本当に受けて検索結果から外したとするならば、それは道義的に何か責められようか?

 もちろん、googleを「使ってPV数に貢献してやっている」身として、文句は言えると思う。
検索結果が適切でない検索サイトなんて話にならない。一利用者として「そんなんだったら使わないぞ!」と言う権利はある。

 ただ「だったら結構です。使わないで下さい。」とgoogleが開き直った場合、何か打つ手はあるか?


 googleは規制されない。「放送法」も「電波法」もgoogleに対しては働かない。
公正中立を求める規律なぞ、道徳以外に存在しない。
 ただ、googleはうちの会社の50000倍くらいの影響力を持つ会社だ。google八分をgoogleの勝手とかでやられたら洒落にならない。

 これがgoogleが報道機関なら話は別だ。
 「国民の知る権利」の元、振る舞いを法で縛れると思う。というか縛るべきだ。
 でもgoogleは一私企業だ。私人同士の契約自由に極力踏み込まないべきだと思う。
「嫌なら使うな」って話だ。
・・・一企業の癖に、報道機関よりも多くの情報を持ち、報道機関よりも情報判断の元になっているからたちが悪い。


 googleがgoogle八分なんかの悪さが過ぎれば、人々は他の検索サイトへ乗り換えるという指摘があった。それが競争社会だと。
・・・当たり前だ。好きにすればいい。それが経済活動の自由だ。

 例えば。僕が危うく思っているのは、将来的にgoogleとYahooとライコスとエキサイトとネバーとインフォシークとサーチジャパンとはてなとgooとイグルスが、同じ行動を始めたら?ってことだ。

 情報を隠蔽したい人が、なんか適当な理由(例えば著作権法違反とか)をつけて、それぞれの会社に金を払って検索ブロックを依頼する。
 全ての検索サイトは当たり前のようにそれを受ける。ついでに新規の検索サイトも検索に引っかからないようにする。
 その状況が成立すれば、まさに現代の焚書は完成する。そのブロックされたサイトは、ネット上のどこにも存在しないのだ。
 ちなみに公的目的のためのカルテルなら、独占禁止法にも引っかからない。

 ブロックする理由は「著作権違反のため」。新規検索サイトブロックは「商売に支障をきたすため」
 一私企業の経済自由だ。止める術なぞない。
 だからその様な行動を妨げる規律は、道徳しかない。


 とりあえずは、googleの「Dont' be evil」は、果たしてどこまで信頼できるか?そこが問われるしかないと思う。


 超有名教授ローレンス・レッシグの「code」という本に、同じような懸念はすでに示されている。
 超意訳すると、ネットのアーキテクチャは商業的利害に染まりつつある。そして商業的利害は民主主義チェックを受けていない。
 ネットが自由なのはアーキテクチャが自由であることを許容しているからだ。
 だから自由を担保するために、コードに国家的規制を加える必要がある。

 氏の結論には、今ひとつ納得していないところもある。特に実現可能性。
 しかし今、まさに言論の自由が侵されつつあるこの状況下で、 この様な選択肢にも目を向ける必要があるのではないか。少なくとも検討はされるべきだ。


将来的にはアーキテクチャに国家規制を入れる事になるのが、自由を保障する事になるのかなぁ。




 これでもまだ、分かりにくかったら言って。「誰にでも分かりやすい」バリアフリーブログを目標としていますので。
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by soulwarden | 2005-12-21 01:48 | メディアリテラシー
2005年 12月 19日

Google八分について

 Googleが好きだ。
 使いやすいし、望みのデータにアクセスしやすい。トップも検索結果も軽い。
なにより性根がいい。キャッチフレーズは「Dont' be evil」。電通鬼の十訓なんかより、よっぽどすっきりしてる。

 ということで、平均すると日に10回は仕事や私用でgoogleに世話になっていると思う。
 こんな素敵なサービスを無料で提供してくれるなんてgoogle様々だ。

 googleは世の中の情報の全てを整理してくれる。
 Webのリンクを支持基盤と見做して、ページランクを算出する。そこには人為的な介入など存在しない


・・・と思ってた。

だから「圏外からのひとこと」が長らくGoogle八分になっているのもxreaサーバーに何か問題があるものだと思っていた。
少年犯罪データベース」の人は、なんか同じxreaサーバーだし、自意識過剰な人だなぁと思ってた。(ムカつくエントリだと思って読んでたら、藍旋さん喧嘩してるし。(笑)



で、「圏外からのひとこと」に「朝日新聞が、google八分を申請したFAXを入手しました - 悪の最新情報」というエントリが出ててびっくり。

 「悪徳商法マニアックス」さんのgoogle八分は朝日新聞が著作権の侵害を理由にgoogleに圧力かけた可能性があるらしい。


はっ?ここは中華人民共和国なのか?
つーか、著作権違反と主張している記事みても、事実発表だけなので、どこにも著作権が発生していない。これで創作性を主張したら怒るよ。ってな内容だ。




とりあえずFAX入手先を含めて事実確認してみたい。







・・・もしも事実なら、報道機関による言論弾圧だよなぁ。
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by soulwarden | 2005-12-19 04:05 | メディアリテラシー
2005年 11月 06日

はじめてのでんとつ

ブログが報道機関の役割を手に入れるには一次情報の確保を行うことが大事。
ま、そんなん出来たら苦労はないわな。むしろブログは報道機関との補完関係でいるべきだ。

ってだけの議論を、1年前あたりと半年前あたりで、みんながケンケンガクガクやってました。




で、本当に一次情報を集めるのは不可能か。
僕は一応は報道機関の人間なので、報道部の取材する姿は見ていました。
で、その現場で使ってるプロの手口は、「テレビ局」の看板なしにどこまで通用するか検証したいなと思ってました。
それが、うまくいくのであれば、ブログも報道機関になりうるのではないか。


・・・そう思って電話突撃してみました。「9条の会●●●●」。
これも先週の記事で、こんなんがあってそれをuumin3さんのところで知って、これはいくらなんでもないだろうとの感想を抱きまして。

何度も繰り返すけど、エントリと僕の政治心情とはリンクさせないで下さい。
僕はアカでもシロでもなくロゼです。


ちなみに聞きたいことリストアップ。


1、演奏会中止申し入れの動機は、沖縄タイムスのコメントで
 同会の代表は「自衛隊を自衛軍とする憲法改正の動きがあるなど、
自衛隊を取り巻く状況は急速に変化している。平和都市宣言した市として宣撫工作である
演奏会実施を認めるわけにはいかない」と話した。
とあるが、これは本当ということでいいですか?


2、宣撫工作というのを先ほど辞書で調べましたら
「占領地などで、占領軍の方針をよく知らせて人心を安定させること。」と書いてありました。
つまり自衛隊は占領軍だとお考えですか?
 占領されているのでしたら、元の国はどこですか?


3、憲法を守るという理念はすばらしいと思いますが、
自衛隊を公的に貸し出しなどで差別するということは、同じく憲法で
第14条法の下に平等と第21条集会結社の自由 との条項に違反すると思いますが、
憲法を守るのに、同じ憲法違反を行ってしまうわけですが、この点はいかがですか?


4、1995年以降、自衛隊の目的に災害救助が含まれていますが、
もしもあなたが災害にあわれて、憲法違反の自衛隊が救助にきたら、拒絶しますか?



特に聞きたいのは3。憲法を守るのに憲法違反をするという論理矛盾をいかに自己解決しているのか。皮肉でなく、本当に聞いてみたい。


 突撃先は「9条の会●●●●」事務局長さん。連絡先はネットで掘ったら番号書いてあった。
今度は事務長さんの名前で検索する。写真が出てくる
 見る限り戦争を地で味わったようなおじいさん。骨と皮から意思が伝わってくる感じ。
すげー頑固そう。そして怖そう。どうしよう。ひるむ。検証なんで、簡単そうなところからやってみようと思ったんだけど、写真を見た瞬間に、難易度レベルが50くらいまで上がった気がする。最早ゾーマクラス。
 論理的矛盾を突くのは簡単そうなんだが、そこから何かを引き出すまで心情にアクセスが出来るか知らん。まして電話。顔をあわせたら何とかなるかもしれないけど。
 でも、さすがに石垣島まで足を伸ばせないし、いつも報道部はこれでも何とかしている。(実際にはもちろん絵を撮らないといけないので足を運ぶけど)
 
 こういう手法が通用するのであれば、ブログの可能性はまだまだあると思う。
しかし、この取材は成功しないなとも思う。僕もいきなりこういう電話がブロガーからかかってきたら、警戒して、即、取材ブログ自体を確認して、スタンスと信頼性を確認する。おじいさんは、年齢的にはおそらくブログの意味も分かっていないはず。となれば、選択肢的には「何もしゃべらない」しか残らない。
 
 ちなみに僕の中のルール縛り
・テレビ局員を名乗らない
・ブログに公開することを納得した上で話してもらう。

 この2点が通じなければ、共通化した手法となりえないかなと思ったから。


 しかし、厳しそうだ。やめようかな。。。
 まぁ、物は試しだ。かけてみる。
 



1回目の電話。すげー緊張する。でも留守。



2回目の電話。11/6の17:50。
奥さん(と思う)が電話に出て代わってもらう。

孝好「こんばんは。夕食時にすみません。私、報道系ホームページ、ニセモノの良心を運営しています孝好と申します。」報道系は嘘だな。すみません。
事務長さん「ニセモノぉ?」ちょっと耳が遠い感じ。
孝好「はい。それで、先日の9条の会の、陸上自衛隊の市民会館使用許可での抗議につきましてお伺いしたいことがありまして、お電話させていただきました。」
事務長さん「あんた、何者かね」
孝好「いえ、何者かといわれますと・・・」いきなりアイデンテティを問われ動揺する僕。
事務長さん「あんたはこの件で、どう思っているのか?」あ、敵か味方か、分からないので警戒してるのか。やっぱり。
孝好「憲法を守ろうとする活動は素晴らしいと思っています。が、2・3疑問がありまして取材させていただこうかなと思ったわけなんですが」
事務長さん「うん。」
孝好「まず、抗議された動機を教えて下さい。」
事務長さん「動機なんか聞くほうがおかしい。決まりきっているだろう!」しまった、これですらすでに疑ってはいけない前提なんだ。いきなり尾を踏んだ感じ。
孝好「はい。代表のコメントは読ませていただきました。宣撫活動にあたるから駄目だと。」
事務長さん「当たり前だ。なぜ、その当たり前のことを聞いてくるんだ。大体、インターネットとかどうとか信用していないし、いきなり電話してくるのも軽率に過ぎる!」いきなりの電話は仰せの通りです。ごめんなさい。しかし音楽会が駄目なのは当たり前ですか。しまったな。
孝好「すみません。しかし9条の会の活動について興味がありまして、理解を深めたいと思いまして」しかし、もう何も聞いてくれてない感じ。
事務長さん「もういいから、切らしてもらう。」
孝好「最後にもう1点だけ確認したいのですがよろしいですか?」3だけは確認したいので追いすがる僕。
事務長さん「いい。切らしてもらう。」
孝好「そうですか。。。ご迷惑をおかけしました。」


 もうちょっと長かったけど、まとめるとこんな感じ。


3回目の電話18:10。もう一回食い下がってみる。
奥さんが出る。
「主人は外出しました。」あ、居留守使われた。。。



 そんな感じ。以下、一人反省会。

・聞き方がまずかった。最初から信用なんかある訳がないのだから、聞きたいポイントを絞って、3だけ聞けばよかった。1回は話を聞いてくれそうになったのだから、その時にズバッと直球勝負かけたほうが良かった。
・話す前提として、僕は明確に味方ですよヘイ。ピースボート万歳みたいなサインを出しとけばよかった。すげー警戒される。
・そもそも先にネットを名乗るのがマズいのか?一個人の形で電話問い合わせして、
一番後で、ブログ公開の約束を取り付けるほうがいいな。卑怯だけど。




 やっぱね、付け焼刃じゃどうにもならない感じ。それが僕と僕のブログの限界だな。
まぁ、いい経験させてもらいました。


 しかし、おれ、ヘタレ。
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by soulwarden | 2005-11-06 19:38 | メディアリテラシー
2005年 09月 26日

吉岡忍を引用してみる

 これは僕の言葉ではなく、数年前に吉岡忍の講演会で聞いた話。
ただ、もしも文脈を間違えて聞き取っていた場合の責任は全て僕にあります。





昔、といってもそんなに昔じゃない昔、日本社会というのは2つの軸があった。
一つは企業社会。もう一つが地域社会。
 近年になって、企業はその社会の構成員たる会社員をリストラの名の下に切り捨てていった。
これは、切り捨てられた方はもちろん、残った方にもこの社会は守ってくれないという事実を見せ付けてしまい、結果企業社会は崩壊してしまう寸前となっている。
 一方、もう一つの軸たる地域文化も、団地化などによる近所付き合いの減少によって、これも崩壊の手前だ。

 このような状況になってしまい、いま日本社会は情報に対して、根元の方から揺さぶられる状況が生じている。
 テレビの言うこと、雑誌の言うこと、そんな情報に対して一斉に揺さぶられてしまい、全員がそちらに向かう状況になっている。言うまでもなく、これは危険だ。





いや、別に何が言いたいわけじゃないけどさ。
いや、本当は言いたいんだけどさ。





ツッコミ禁止!
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by soulwarden | 2005-09-26 00:48 | メディアリテラシー
2005年 09月 07日

何も関わらないという事は果たして樽の中にいることなのか?

 鈴木御大のエントリ「反対の反対は賛成?反対?」を読んで、これに全力で絡んでみるコーナー。
氏の事は勝手に尊敬してる。前にSoul for saleってエントリのタイトルを借りたくらい。
だけど、
「左派嫌い臭が噴き出してて香ばしい」って、これどこのgoogle先生から(略
(そして、今度は同じやり方で、近いうちに僕が刺される。必ず当たる予言だ。だってこれは、何の批判にも使える最強のテンプレだ。)9/8追記 早速刺された。


 まず、前提として、僕のエントリ「ホワイトバンドは悪い冗談か」「ホワイトバンドにもう一苦言」「ホワイトバンドは免罪符」をご参照下さい。


 正直このホワイトバンドで噴き上がっているものは「騙されてきたものの怒り」だと思う。
これは、全ての左派嫌いの動きに共通する動機だと思う。何故って?僕も騙されてきたから。

 世代的なものもあるかもしれないが、「僕達」は常に騙されてきた。自分ではないものに。
人道的なものが善。国家的なものは悪。軍隊なんてとんでもない!・・・例を挙げれば止まらない程の善がパッケージ化されて刷り込まれた。
少なくとも僕はそういった環境で育て上げられた。高校生頃までアサピー的な思考の枠内で模範生だったと思う。だって善なるものってそれしかなかった。 他の正義は隠されていた。
 それがネットの発達と共に、他の正義もあることに気付いちゃった。同時にこれまでの正義の裏側も教えられた。国家とは(教えられてきたような)抑圧をかける敵対的存在では無く、自らが構成する共同体であること。9条でなく自衛隊が日本を守ってきたこと。中韓からは教育により国家戦略として嫌われていること(韓は戦略か微妙だが)。共産の核はきれいって妄言かましてた事。そしてホワイトバンドがおかしい事(もう全部同列併記だ)。
 これまで刷り込まれた絶対的正義が実は相対的正義であった事に気付いてしまったら、それまでの反動が出るのは当然だ。(相対的正義ですらないものもあるし。)騙されたと知った者は他の被害者(まだそれと自分では気付いていない者)に、自分の言葉で警報音をあげようとする。
 僕だってエントリ「ホワイトバンドは悪い冗談か」は、(他に声を上げている者がまだあまりいない初期だったこともあり)トラックバックを打ちまくった。具体的にはGoogleで検索して引っかかった最初の30件くらいに。あんまり誉められた行為ではないのは知っている。俺イタいとも思う。
でも、人々の善意が食い物にされているとの怒りの方が先に立った。
 「左派嫌いの放つ言葉の香ばしさ」には、僕も辟易としている(というか飽きた)が、これもまた仕方の無いことだとも思う。それが氏の言われる脳内妄想の中の敵が相手だとしても、これまで「僕達」を騙してきた者は「僕達」にとっては実際に存在して、未だ他者を騙し続けているのだ。



「じゃあ、解決できる方策をお前がはじめればいい。お前それではノー対案だ。この梯子外しが!」と言われるかもしれない。
 でも僕はアフリカ問題解決への努力はやらない。そして、やらないと批判の資格が生じないわけでもない。
 ノー対案の何が悪いのか?問題にさして興味の無いことは悪ではない。
自らの手で選んだ選択ならば(ここが胆とは思うが)、それは趣向の違いに過ぎない。
人類全員がマザーテレサになれる素質を持つわけじゃない。
 別に新厚生経済学の話がしたいわけではないが、ブログをつける事も、ゲームする事も、アフリカの子供について憂いる事も、音楽も、個人の共産主義的正義も、カツ丼も、哲学も個人の嗜好の中での序列でしかない。正義は一つじゃない。福利は数値化出来ない。
 僕はアフリカの子供について活動することよりも、自分の仕事とブログが大事。
・・・こうして言葉にすれば「私生活の充実に邁進する」とんでもない悪人のようだが、世の中の99.9%の人間が自然とそういう選択をしている。自覚しているかどうかは置いておいて。
 自分のことをまず考えるのは健全な姿だ。その後の余裕をどう使うかは個人の嗜好序列の若い方から状況によって選択される。僕はその余裕で地域活動と舞台をやってる。
 序列からの選択について、良心の問題はさておいといて、独立した個人に他人が口を出す問題ではない。

 僕は、300円でアフリカの子供たちを救った気になる事、何故かいい事をした気になる事は断固拒否するし、そんな端金で解決するような簡単な構造に問題を落とし込めて、免罪符を買ってハッピーになれる人を軽蔑する。
 それより、僕は罪悪感を背負ってブログを書き続ける。だから何だ。これが樽に入っていると仰られる事なのか?悪いがこれは簡単に人に批判される筋合いはない。言い方は恥ずかしいというか、参議員になったプロレスラーみたいだが、「これがー!オレのー!生き様だー!」だ。


 氏の言う「賢い愚かさ」、じゃあこれが今までの世で達成できた事があったかと言えば、僕の知る限りない。これまでは単に普通に「愚か」で、それゆえ普通に騙されていただけだ。(例えば「愛は地球を救うテレビ」の収益構造について、正確にご存知でしたか?)愚民化はむしろこれまでの状態を指す言葉だ。これが「ネットによって変わってきた」。

 ノー対案でも構わない。騙されずに踏みとどまることは、愚かさから一歩進んだ段階だと
思う。「騙されてるぞとの言説に騙されている」のでない限り。(おそらく氏は、騙されてるぞに騙される者を気分屋と言われていると思うが、これは僕が読み違いしているかも。そうやってさらに騙されて騒ぐ者については、お説ごもっとも、完全に同意。でもそう言う奴等ばかりでは絶対にない。)

 
 氏の言われる「賢い愚かさ」を手にいれるは、このステップの向こうにある次の段階だ。そう思う。
 というか、正直どういった状態を指すか、よく分かんないし。(例えばホワイトバンドの仕組み分かっていて協力するのは、愚かというか只の馬鹿だ。ホワイトバンドの行く先を有効に修正しようとするのならそれは「愚かに動員」されているのではない。なら、どういった形で関わるのが賢い愚かさなのか?「愛は地球を救うテレビ」でテレビ局が儲けるの判っていて募金するようなもんか?)



 用語については、全くの素人なので定義的に違うものや定義が(書いておきながら)曖昧なものもあるかも。
その辺はご容赦下さい。そしてニュアンスを汲んで下さい。(出来ればやさしく指摘してくださると幸いです。)所詮僕は2流大卒。

 あえて論点整理はしませんが、御返答を是非に期待します。
「ホワイトバンドについて、賢い愚かさの具体的発露方法」については特に。本当に分からないので。
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by soulwarden | 2005-09-07 01:10 | メディアリテラシー
2005年 08月 22日

疑似科学おもしれー(若しくは森教授がゲーム脳じゃないの?)

下のエントリを書くのに、wikiのお世話になったけど、その時に見つけた
疑似科学のカテゴリーがやたら面白かった件について。思わず全部読んじゃった。
ゲーム脳の項目とかよくまとまってる。

つーかそろそろ、誰か森教授を止めろよ。っていうかマスコミが扱わなきゃいいんだよ。ほんと。
(と他人事のようなマスコミの一員)
きっと彼の言説は(パソコン使えない)おっさんとかに受けがいいんだろうね。

・・・もしかして、僕の左手小指の震えが止まらないのもゲーム脳の影響か?!(笑)
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by soulwarden | 2005-08-22 00:09 | メディアリテラシー
2005年 08月 22日

10年くらい台所に鎮座ましますアルカリ水精製機

「もっとメディアリテラシーを!」が裏テーマのこのブログも、というかメディアリテラシーが裏テーマだったなんて今決めたんだけど、僕本人が騙されてないかといえばそうでもない気がする。
騙されている事にさえ気付いていないだけで。

 うちの台所の蛇口には、10年前くらいからアルカリ水精製機がついている。
「体の内部は弱アルカリ性で、一方、多く摂取しがちな肉類は酸性なので、この水を飲めば体内PHバランスが取れる」との触れ込みだった。


で、今日、蛇口ひねりながら、はじめて気付いた。
・・・あれ?これでアルカリ水を飲んでもさ、胃酸って強酸だから、そこですでに中和されるよなぁ。意味ないじゃん。
10年間、なんでこんな簡単なことに気付かなかったのだろう?10年前って、まさにこんなことを高校で勉強している最中だったと思うのだけど。うーん。

 いま、調べたら厚生労働省が認可した効果効能は
「消化不良、慢性下痢、制酸及び胃酸過多、胃腸内異常発酵」のみってさ。
しかもwikiによれば、なんかそれすらかなり怪しい




 同じ理屈で言えば「体と同じ浸透圧」が売り文句のポカリアクエリアスなんかのスポーツ飲料だって、胃酸と混じれば浸透圧変わるわな。ほんとに体への吸収が速いのか?




 ついでにもう一つ。字面が似てるから思い出したんだけど、一時期テレビショッピングで流行った「マイナスイオン」。これはもう超非科学的。ウソ満開。
これもwikiにて詳しい説明があった。見てみて。
 この件に関してはごめん、僕の責任でもある。これが流行っていた頃、テレビショッピングの考査(内容に嘘や法律違反がないかチェックする)担当だった。で、「うちの局だけ放送できないってどういうこと!」って担当営業に怒られてそのままオンエアしちゃった。というかキー局でマイナスイオンの番組やっていたから断り様もなかった。
で、1回オンエアしたら「実績あり」だから断れなくなっちゃった。

 テレビ局の内情はこんな感じ。だから「テレビで言ってたから間違いない」なんて間違えても思ってはいけない。マイナスイオン器具買っちゃったうちの地区の人、ごめん。



 情報に接する時、それを疑ってかかることは決して悪いことにはならない。・・・陰謀論者にならない程度にだけど。


新聞を、テレビを、ネットを、権威を、疑え。



関連して、昔書いたメディアリテラシーっておいしいの?も見てね。
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by soulwarden | 2005-08-22 00:01 | メディアリテラシー