ニセモノの良心

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2008年 12月 02日

週刊ダイアモンドが面白い・・・けど外している

この時期恒例の週刊ダイアモンドの「テレビ業界の崩壊」シリーズ。
今回は新聞とセットで、特集組まれてる。


いや、よく取材してあると思う。

ただ今回もネットタイムの意義をよく分かっていないとかあるけど、まぁ仕方がない。ダイアモンドだし。



ただ、「経営苦境度ランキング」外している。つか明らかにおかしい。
「あそこやばくね?」って局が後ろのほうにいたり、「ここすげー財務安定してるんだけど」って会社が上位に上がっていたり。


ランキングの方式が
1、利益率悪化度
2、1人当たり売上高
3、タイム広告収入の増減率
4、スポット広告収入の増減率

の4つなので、全く実情に合っていないランキングが出現することになる。


まず利益率悪化だけど、これは重いデジタルの減価償却をどのように積んでいるかによって変わってくる。デジタルへの対応が早かった局は利益率が落ちる傾向があるし、手をつけるのが遅い局はまだまだこれから。
大体2006年と2007年の短期比較で悪化率を計算しても、あんまり意味がない。「デジタル関連費償却の進捗状況」を入れるほうがはるかに意味がある。


2番目の1人当たり売上高は・・・これ「CM発注から放送・請求まで同じ作業をするけど、地区や局によって単価が違う」ことを考慮するために存在しているのかな?要は、佐賀で流すCMと関西広域圏で流すCM、どちらも放送に至るまでは同じだけの人手と手間はかかるけど、単価は10倍くらい違うのを判定に入れようとしたのかな・・・と最初思った。
でもこの値を改善するには実はとっても簡単で、「報道をやめる」だけでいいのだ。金食い虫の報道がいなくなれば1人当たり売上高はとってもあがる。地方局でこの数字が異様にいい(1億越え)数局はどこも「報道をサボっている」ためだし。
ただ、報道をなおざりにすることで、ブランディングの形成が進まず、地域に根付けないという点を無視している。そこは全日視聴率に発露するけど・・・視聴率がこのランキングにはない。。。


3のタイムスポットの売上増減についても、これタイムの意味する領域がとっても大きすぎて、発局ネットと受局ネット(局配・代配)とテレビショッピングとローカルタイムを合算してその増減率比較するのに何の意味があるのか正直良く分からない。でっかいネットスポンサーが代理店配分→局配分になっただけで数字が全然変わってくるというのに。。。(しかし昨今、代理店配分なんてどのくらい残っているのだろうか・・・)地方局でもスポット計上をタイム計上に移管するとか、その逆とかよくある。(レギュラー番組固定取りなんて、どっちでも計上できるしね。)

また4のスポット売上増減とあわせての話だけど、タイムとスポットの売上比率は局によって異なっているので、同じ得点配分で考えても何も分からない。
タイム:スポットが6:4の局も3:7の局もあるんだから、全局両方25点ずつの配分でどうするのって言いたい。


それと財務状況を全く見てない。100億円資産持っている局の100万円赤字と、資産が割れてる局の100万円赤字追加ってまるで意味が異なるけど、ダイアモンドは同列に扱っている。

根本的なことを言うが、環境激変したこの上期の売上状況をデータに入れていないランキングに何の意味があるというのか・・・これ既に1年遅れのデータじゃん。。。
他の記事は上期の状況を踏まえて書いてあるのに。意味が分からん。






結論:ダイアモンドの「民放114局 経営苦境度ランキング」は、風評被害で訴えられても文句言えないくらい拙いレベル。
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by soulwarden | 2008-12-02 00:02


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