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2006年 11月 24日

テレビCMはスポンサーの信頼性を保証するか?

未来系企業というか、近未来通信がなんだか大変なことになっている。


近未来通信はテレビでもCMを流している信頼できる企業・・・だと思ってはいけない。
テレビ局でCMを流すのはお金があれば可能であり
「CM料金を払える」だけのお金を持っていることしか保証しない。


もちろんテレビ局では放送までに
「その企業が信頼できるか」をチェックする業態審査
「CMに法や内規違反がないか」をチェックするCM考査という2つのハードルがある。


そのうち割と安心できるのはCM考査だ。
近未来通信の今回問題になった「IPオーナー募集」のCMは、投機性が高いとの判断で
各局考査がNGを出してブロックしたところが多い。
(もちろんヌルいの考査やっている局は通した)


問題は業態審査だ。
 テレビ局の業態考査能力は、正直たいしたことがない。会社概要を確認するぐらいしか手はないからだ。
新しいスポンサーがCM出稿したいと言ってきた時に、その会社のHPを見て終わりといった場合も多い。

もちろんヤバい物件は報道部が情報を掴んでいることがある。
しかし、この報道部のネタが考査担当に入ることはあまりないし、入ってもそれが考慮されるとは限らない。


今回のケースで考えると
「近未来通信はどうも怪しい」というネタをテレビ局が事前に知っていたとしても、その広告出稿については法的責任は問われないため、場合によっては出稿を受け付ける。



これは媒体で広告を出した道義的責任はもちろんあるが、広告についての責任は最終的にはスポンサーが負うべきものであるとの判断が働くから。
(だから以前に「広告表示のないブログ広告スタイルは危険だ」とのエントリを上げた。広告と分からなければ、本来広告主が追うべき責任がブログ主に向かう。)



これについての判例もある。
で、ごめんあるって言った矢先から判例が見つからない。記憶でモノをしゃべるからその程度の信頼度で読んで。
以前読売新聞を被告にして起こった裁判。
「読売新聞にマンション販売の広告が出稿されていて、それを見て契約を結び代金を払ったが売主が計画倒産し、返金がされなかった。」というケースで、被害者が読売新聞に
「計画倒産しそうという情報を把握しておきながら広告の出稿を受けたため、被害を受けた」として、損害賠償請求を起こした。(・・・あれ?ここまで書いて計画倒産だったか不安になってきたぞ。悪意があるかどうかは裁判上大きなポイントなのに。)


判決は読売新聞の勝ち。
「例え報道機関として当該会社の状態を知りながらも、広告を受け付けたことについては賠償の責任はない」
とのこと。




ただ、やはり公共の電波を使っている以上、道義的な責任というものは存在する。自曲電波を媒体にして騙される人を産んではいけない。
そんなの「安心して見れる」テレビじゃない。


しかし、テレビ局の「信頼」借りようとする怪しい会社は山のようにある。
僕自身も過去に、友達に頼まれて集会に出たらマルチまがい商法の勧誘で、その場で「地元●●●テレビでもCMを流してます!」と司会の人がうちの会社の名前を挙げたことがある。慌てて帰って出稿停止させたが、半年間はそのマルチまがい商法の会社を取り扱った実績は残った。


ただし、テレビ局も探偵じゃないんだから全てのスポンサーの業態は把握できないし、株式会社だから不況になると考査も甘くなる。


 個人個人で充分気をつけてね。「テレビでやってたから安心の会社」なんてないからね。
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by soulwarden | 2006-11-24 01:27


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