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ニセモノの良心

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2006年 04月 09日

放送業界にe-License乗り込み

 放送には当然のように音楽を使用する機会が多い。
で、音楽にはも当然のように著作権があって、当然のようにJASRACが管理してたんだけど、

どうも、JASRACによる管理が当然ではなくなるのかもしれない。

株式会社e-Licenseの放送への乗り込みが始まって、制作系には結構な激震が走っている。


 
e-Licenseって会社、元々はインディーズを中心とした録音権・インタラクティヴ配信の2点に特化して管理していた会社。JASRACに比べて権利者側に優しい会社。少なくともJASRACみたいな会員名目で権利者から金とったりはしない。



 そもそもの話、音楽著作権のパイの大きさは1000億円を越える。民放全体でも100億以上払っていたりする。
 んで、その集めたお金の運用の余りの不透明さに(実績に基づいて集めたお金を配分していない。あとビルでかい。それと取れるところから巻き上げようとする。JASRACとか。)JASRACは嫌われている。


 でも、運用上のいいところ。JASRACとは包括契約を結んでいるので、楽曲1曲1曲に対しての個別の許諾が必要ない。(だからこそ逆にJASRACがどうやって配分しているのかが分からないんだけどさ)要は、制作サイドは音楽の権利について気にしないで作れていた訳。


 それが、管理が2社に分割して行われるということは、毎回毎回ホームページでどちらの管理曲か気にしないといけないという事になってしまう。制作者の手間は増える。さらに、e-License側とは包括協定が今のところないので、1曲1曲に対して許諾を申請する必要がある。


 まぁ、包括協定は確かに便利だけど、他人の権利に対する尊敬の念が制作者に育たないし、基本は個別許諾なんだから、悪いことではないとは思う。








 

e-Licenseの放送用管理曲は実は今のところない。これから五月雨式に増えていくことが推察される。
日本の権利市場を育てるには、適切な競争相手がいることは重要。
今のところ99.9%JASRACが抑えている市場だけどさ、これでJASRACの体質も変わっていけばいいなぁ。。。

by soulwarden | 2006-04-09 18:16 | 疑問


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