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ニセモノの良心

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2006年 03月 15日

Winny以後の著作隣接権者は何で食っていくか?

 さて、この間のWinnyの話の続き。
コンテンツをつくる制作者側からWinnyを見た場合、たくさんの人に作品を見てもらえるチャンスがあるという夢のツールだ。後は次に繋げるための決済システムさえ何とかなれば・・・って話。

 しかし、著作隣接権者、例えばテレビ局やレコード会社なんかは超ピンチだ。
 制作者と消費者が自分達をすっ飛ばした産地直送型流通システムを構築すれば、まじで商売上がったりになってしまう。
 おそらく音楽業界とかのWinny嫌いはそこが原因だ。頭では「無料プロモーションツール」と捉えればかなり効率のいいシステムだと分かっている癖に。・・・わかってんのか?


 話を戻す。
 Winnyがそもそも流行ったのは、何故か?

 答えは簡単。無料の動画や音楽に対して需要があったからだ。
しかし、無料のこのシステムにも欠点が存在する。逮捕されちゃう危険があるのだ。
 ということで、次に人々は合法的なサービスに流れていく。99セントで逮捕や訴訟が免れるのなら安いものだ。

 音楽に関しては、ナプスター合法版としてituneが拾っていった。アップルさんは頭がいい。ipod本体で儲けただけではなく、同時にistoreで音楽流通市場をも抑えたからだ。

 さて、映像は?既にUSENがGyaO金山を1つ掘り当てた。でも、この山は実は隣の山だったりする。本命の山は眠ったままだ。

  1つの答えは、先日僕が欲しがった決済システム付のコンテンツ流通システムだ。Winnyの手軽さで入手でき、かつ小規模決済までを一元的に可能にする「流通→決済」システム。
 ビジネスモデルは簡単。よりたくさんの人を呼び、よりたくさんのコンテンツを流通させ、権利者と消費者を介在する。で、消費税より安いくらいの手数料をとる。
・・・そう考えると、第2日テレって実は結構いいところまで来てるのかな。あとは極力多くの素材を流通させることか。別に素材は日テレに限らなくてもいいのだ。



 著作隣接権者は自分達が実はコンテンツ流通業者であることに気づいていない。テレビ屋はテレビ屋、レコード屋はレコード屋で終わっていて、実は情報をセールスする産業であることに気付いていない。
その事実に最初に気付いた会社が、映像におけるituneの座を手に入れる気がするな。

by soulwarden | 2006-03-15 01:54 | 疑問


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