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ニセモノの良心

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2006年 02月 02日

5秒広告の話

千里山一里先生のブログより5秒広告の話。5秒CMはオンエアしてないのに自社PRはバンバン流れているのはおかしいじゃないか!との事。

とりあえず現場と認識が違うので、現場のスタンスをご説明。

1、自粛ってIDの話じゃない?
 5秒キャッチはそもそもID(アイデンティティ)と呼ばれる。これはCM枠とは別の「ID」という専用ゾーンに収容されるのがそもそもの始まり。
 このID枠、以前は行政から「1時間に1回入れなさい。」と特にラジオでは指導を受けていた。ラジオの場合、聴取者が「今、どこの局を聞いているのか分からない。」から、自局の名前を放送で伝える必要があったからだそうだ。その流れがテレビに導入された。先生の言われる自粛はこのゾーンのことだと思われる。(IDはある時期よりいれなくなった・・・と嘱託のおじいちゃんに確認した。今でも多少残っているけど。)

2、CM枠は実は常に15秒単位ではない。
 マイクロ受けのネット番組や、自社制作番組ならばきちんと15秒単位のCM枠だけど、再放送番組の場合、提供ベースやプレゼント告知や次週放送予告なんかのオンエアできない箇所を放送から落とす必要がある。
足りなくなった尺の分はCM枠で行われるが、これは当然ながら15秒単位でない。穴埋めのための素材として準備されているのが3秒・5秒・10秒・12秒のPR。
CM枠なら販売できるだろうとの話もあるが、これはオンエア3日~1週間くらい前に行われるプレビューではじめて判明することので、販売に間に合わない。
 ちなみに再放送の番組は、どの局でも深夜・土日タテに多い(逆Lと呼ばれるゾーン)ので、その枠での視聴習慣がある人は、PRが多いと感じがちだ。

3、5秒CMは今でもオンエアしている。
 絶対量は少ないけれどね。一時期にはフリースポットの雄「ハ●ス食品」が10秒スポットを使ってたので、地区によっては15秒未満のCMがバンバン露出していた。

4、最近キー局で増えたのは「キャッチ」もしくは「ブリッジ」と呼ばれる5秒ほどの次番組予告。これは、SB(ステブレ。番組と番組の間のCM)の間に視聴者にザッピングをさせないための局の戦略。
ただし次番組をネットしない局は、そこをなんらかに差替える必要がある。しかし、キャッチ若しくはブリッジをCM枠に差替えることをキー局は認めていない。番組販売費の計算には、その番組が提供したCM秒数が影響するからである。
だから2系列以上のクロスネット局での視聴習慣が強い人は、これのせいで「5秒キャッチが増えた」と感じるかも。


 5秒スポット、実情は「売りたくても売れない」が正解。
 実は最近10秒スポットがラジオでは増えている。(通常のラジオCM秒数は20秒)
 どうも契約は20秒で、10秒素材×2でばらしているみたいだ。
テレビも5秒CMが効果あるか試してみるのがいいかもしれない。
 15秒契約のところに5秒素材を3つ入れるというのは十分可能だ。(同枠で3回流れ
る可能性はあるが)事前に通知があればテレビ局も断らないと思うよ。

by soulwarden | 2006-02-02 01:07 | 疑問


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