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ニセモノの良心

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2005年 10月 29日

一言で言うと民放連とJASRACムカつくといった話なんですが

 すみません。更新が滞っています。すみません。
そしてこの腐れ忙しい中、Civ4が出ちゃった。。。。
やばい。ものすごい勢いで手を出しそうだ。このゲームのせいで何千時間と時を無駄にしたのに。ちなみにセンター入試の頃に一番はまってた。


業界内新聞「民間放送」に「私的録音録画補償金見直しなどに意見」という記事が載っていた。

事実のみを並べた新聞記事には創作性がないので著作権がないので気にしないで全文引用
額に汗論?額に汗してない人が儲ける話なんで気にせずに。



 ちなみに私的録音録画補償金っていう魔物の補足。

 本来著作権は私的複製に対しては権利が及ばないことになっている。
(他にも、報道・引用・教育機関での使用は著作権が制限される)
 つまり、僕が持ってるCDをテープに落とす行為について、レコード会社や歌手や作詞者は口を出せないって事。いまさらCDをテープに落とすかはおいといて。
 
 で、この私的録音録画補償金つーのは、「デジタルデータは劣化しないから」との一点の理由だけで、何故かMDやCDーRなんかの利用に関して、お金を消費者が権利団体へ支払う制度。
 しかもそのMDやCD-Rを私的録画に使うかどうかは関係なく、卸値の1%程度、すでに価格に上乗せされているので、払うしか選択肢はない。






\\\\\\\\\\\\引用ここから。なお、僕が気になったところは太字にします////////////////////
業界内新聞「民間放送」に「私的録音録画補償金見直しなどに意見」

民放連は10月6日、文化庁が9月8日から意見募集を行っていた「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会審議の経過」に対する意見を提出した。審議経過のうち、「私的録音録画補償金見直し」「裁定制度のあり方」に対して意見を述べた。

「私的録音録画補償金見直し」では、3点を指摘。
 1点目は、補償金の対象とするかどうか小委員会で意見が分かれたハードディスク内蔵型録音機器について、「速やかに追加指定すべき」とした。また、今後、録画機器が同様となった場合も、追加指定すべきとの考えを示した。
 2点目は、テレビ受信チューナーを内蔵し、録画機能を備えたパソコン等の汎用機器の扱い。
「補償金の対象とすべきではない」との意見が小委員会では多数を占めたが、意見では、「放送を受信し、かつ録画できる機器を対象外とすることは補償金制度の趣旨に反する」として速やかに追加指定すべきだと要望した。 
 3点目は、補償金制度のあり方。小委員会では「縮小・廃止の是非を含めた根本的な見直しを検討すべき」との意見があったが、デジタル録音録画機器の進歩に伴い、高品質な私的複製が広範に行われている中で「補償金維持は不可欠」と主張。またコピーワンスを運用しているデジタル放送は補償金の対象とする必要がない、との考え方に対しては「補償金制度は、私的なデジタル録画そのものを対象にしており、これが可能である限り、補償金音対象から外す必要性は全くにない」と指摘した。さらに行政に対し、早急に私的録音録画の実態調査を行い、適切な施策を講ずることを求めた

(以下、裁定制度のあり方なので略)

ここまで。 10/23民間放送より  一応、引用形態を整える小心者
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なんか後半全部太字。
要約すると
1、ipodやHDRからも金をとれ
2、パソコンからも金をとれ
3、この制度は必要。コピーワンス関係ない

ということ。




なんとまぁ、うちの業界は好き勝手な意見を述べるなぁといった感じ。

私的録音録画補償金の意義を考える。
報道や引用と同じく、私的利用については著作権は関知しない。しかも対象はデジタル機器だけだ(現在の指定はDAT、DCC、MD、CD-R、CD-RW、DVCR、D-VHS、MVdisc、DVD-RW、DVD-RAM。)。
ということは、この制度の意味は
「デジタルデータはコピー劣化しないので、私的利用を超えての権利侵害がアーキテクチャ上可能になっているので(要はコピーしまくれるということ)、それによって現に損害が発生している。この補償分」ととるべきであろう。というか、こうとらないと私的使用例外規定と私的使用補償規定で法律上の解釈矛盾が生じる。(本当に私的使用が問題ならば、「引用」や「教育機関での使用」に対しても保障しなければならないが、これは規定がない。)

「私的録音録画補償金」は偽名だ。「不正録音録画対策補償金」というのが正しい名前だ。
 本当は私的利用を超えてコピーしている奴らから損害賠償の形で取り立てる必要があるものを、MDやDVDを買っている善意の人間から取り立てているのだ。

 これはおかしい。

 

 さらに言うと現在は技術が進み、デジタル放送にはコピーワンスなるものが導入された。
 この類のコピーガードは、外せば著作権違反だ。
 「コピーワンス」と「補償金」は同領域の二重保護となっている。

 これはおかしい。



 もう一つ言うと、創作側・権利者には、お金が入ってこない。
この補償金は、補償金管理団体に渡される。
録画担当の管理機関SARVHの収支決算録音担当団体sarahの決算書。

 ここですでに何割か抜かれてる。
 で、その権利者団体に配分されて、また抜かれて、それで権利者に届くまでには雀の涙だ。
 創作者側にインセンティブを与え、文化発展に寄与すると言う目的の著作権法が、JASRACの巨大な本部ビルを建てるという不思議。

 これはおかしい。



 そんな3つのおかしいに必死に目をつぶり、既得権益を守ろうとする民間放送連盟。
 その傍で、もっと大きなものを逃しつつある。 
あほか。



 まぁ、著作権法が悪い。

 文化庁なんかは「日本の著作権法は世界いちぃっっ!」とか言っているみたいだけど、それは権利者の保護領域だけであり、消費者や市場、それから本当の目的の文化発展寄与までを視野に入れると、全然駄目な法律だ。

 文化発展という側面、くだけていうと面白いものが創られ、そしてそれが自由に消費されて、その中からさらに面白いものが生み出される糧となっていく法律を目指さないと。







 ちなみに、このエントリに書いた団体は、だいたいが文化庁の天下り先だからね。

by soulwarden | 2005-10-29 14:38 | 怒り


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