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2011年 06月 29日

地デジの普及率とHUT減少と

2005年頃、このブログつけ始めた頃に僕が思っていたTV崩壊のシナリオはこうだった。
2011年7月の完全地デジ化の失敗によるHUTの大幅減少→それによる枠パンク→収容のための値上げ→ネット等の他媒体との価格競争力喪失→今のラジオみたいな感じに。

そして2008年くらいまではなんか、そんな感じがひしひししてた。
 新しいサービスたる1セグも、独立編成に(なんかフリーダムな例の局以外)どこも手をつけずに、なんだか本当にサービスで終わり、データ放送もただのコストセンター。送出コストはアナデジで2倍になり、おいどうするんだよこのコストとか思ってる矢先に、字幕だの地震速報だの、金のかさむ話ばかりどんどん増えていき、そして相変わらず地デジの受信機の普及率は伸びなかったから。

普及率のグラフも年々更新されて高くなるに連れ、「HUT減少幅も現状の10%減くらいですむのかなぁ。それでも需給が完全に崩れるよなぁ」とか思っていた中、救世主のような「エコポイント」。正直、TV業界これでずいぶん救われていると思う。麻生さんありがとう!

現在の地デジ普及率は95%オーバー。7月まで買い替える予定の家庭をも組み込むと98%相当まで見えているので、まぁなんとか微減ですみそうな感じで落ち着きそう。
(ただアンテナ問題や実はアナログ見てました問題なんかの混乱は結構つかすごくありそう。)


ただし、相変わらず地域差はある。
県内所得や県民年齢構成等に影響され、普及率が90%程度のエリアもまだまだあるのが現状。
そこは8月以降の視聴率が結構な惨事になる可能性あり。


 
 ただ、それよりここにきて「地デジ化あんま関係なく全国的にHUT下がってないか問題」の方が目を引くようになってきている。
理由は以下じゃないかと思ってる。さきに言っておくと一般的な話なんで目新しさなんて何もないよ。


・目先の制作費削減と、それでも要求される視聴率に、簡単に数字の取れるコンテンツを各局が揃えた結果ではないか?
 つまり、TVコンテンツ自体の多様性が失われたため、飽きられる時は一斉に飽きられる。

・BS
 地方局はわざわざ高い金を払って、自らのライバルを増やしましたねって話だよね。わかりやすくライバルじゃん。実際数字も上がるにつれ、CMの引き合い増えているっぽいから、市場の食いあいが始まりそう。いや始まってんのか。

・他媒体にアイボール奪われた
 まぁ言うに及ばず。


 HUT減少からはじまる崩壊シナリオは最初の行に書いたけど、要はこれに近いことが起こりはしないだろうかというのが懸念材料。
 地震の影響の4-5月を除いて考えると、去年の10月以降、ただでさえCM枠が足りなくて各局ともヒイヒイ言ってる現状では、地デジによるHUT減少、番組がつまらんためのHUT減少、どちらかだけならジリジリと粘って耐えれそうな問題が2つ合わせると、ちょっときついかもしれないなぁと思っている。


 普通、収容できなくなったら値上げって話になるが、単純な値上げは、媒体価値を高める要因であるものの、あんまり上げすぎると同業種他媒体との値段格差を生み出しちゃうので、媒体の魅力を毀損しかねない。(とはいえ2年前の効率までは戻すべきだろう。)

 本来はHUTを回復させるのがスジ。
 とはいえこのご時勢でHUT回復は結構な知恵を絞らなければいけないだろうなぁというのがつらいところ。


 一番は、絞りに絞った制作費を戻すことだろ。どうせキー局が利益計上して仕舞という、空気読めていないお金だ。一連の制作費カットで要らない脂肪は落ちただろうから、必要とされる箇所に配分することは間違いじゃないと思う。



いまのHUT減少は、まだ誤差範囲。
でも、これから誤差範囲じゃすまなくなる可能性を存分に秘めている兆候でもある数字だ。

まだ踏みとどまれる。
魅力的な商品制作のために突っ込んだお金は、コストではなく投資だと考え方を変えて欲しいなぁ。
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by soulwarden | 2011-06-29 01:20


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