2010年 10月 18日
今週末、つか今日、実は東京にいた。 出張の度に東京いること書いたら、出張スケジュールから身元逆算されそうだから最近書かないようにしてるんだけど、実は最近ちょくちょく東京にいたりする。 で、聖地秋葉原で買い物(交換レンズ買った)した帰り、日の丸抱えたデモ隊に出会った。 人数は200人弱と言ったところか。 シュプレヒコールが要約するとこれ。 「中国人は出ていけー。ソフマップを秋葉原から叩き出せー。民主党は売国奴だぁー。中国共産党はなんちゃらー」…お腹いっぱい。 これはただのレイシストの集団。 「人種差別はいけませんよ」との小学校の教えすら忘れたところを見ると、頭悪いをつけてもいい。 日の丸汚すようなことするな馬鹿。 ネタとしては面白かったので写真撮ってたら、「中国人かてめー」とデモ参加者に絡まれた。そのあまりのテンプレさに爆笑していた僕は、公安に引っ張り出され「煽るな!面倒を増やさないでくれ。囲まれて殴られるぞ」と怒られた。ごめん。でももしも殴られたら間違いなく刑事と民事にするから証言台に立ってね。(つか殴った時点でデモの負けだ) こんなんが保守とか思われると、日本の恥だ。 昭和20年と一緒・・・どころか「神国日本の地を異人どもに踏ませるものか!」とか言ってた安政頃の攘夷派となんら変わらん。 尖閣諸島の件で腹が立つのもわかる。僕もあれには腹が立つ。 じゃあ、どうするかだ。 まず目的と主張の整理だ。 目的は、まぁ・・デモをやるぐらいなんだから「 (「主張すること自体が目的」は、すでに手段と目的が入れ替わっているので、ここでは放置する。また、単にソフマップへの営業妨害の筋も考えられるけど、まぁそれも考えない。言論の自由を超えた、ただの威力業務妨害事件だからだ。) さらに主張。僕が聞いた限り 1、中国人排斥 2、中国人相手に媚びる日本企業の排斥 3、民主党政権の退陣 4、中国共産党の世界からの排斥 以上に聞こえた。もっと崇高な主張はあったのかどうか知らないが、少なくとも僕には届いていない。 これだけ見るだけで、彼らが安保の歴史から何の教訓も引き出せていないことがわかる。 第一原則 ・一般良識から遊離しない。 第二原則 ・日常生活を脅かさない。 1951年、現在の共産党は(スターリン・毛沢東の指導の下)武装闘争路線を選択し、交番とか襲撃したりしていた。殺人もあったかな。しかしその結果、共産党は良識ある有権者より見放され、52年の総選挙で全員落選という憂き目を見る。 共産党の武闘派と血気盛んな大学生が、「新左翼」となり、その後武装闘争を継承するが、やはり交番襲撃事件やあさま山荘事件等で、殺人の事実が明らかになると、市民活動から遊離していった。 つまり、市民生活において普遍的な真理とされているもの(ぱっと思いつく限り、公平・公正・平等・伝統・自由・民族自決・公共・自)そういった概念の順列組み合わせで表される特定の社会の「正義」の概念)それに反している概念は、良識ある市民は、受け入れるのに抵抗を感じる。その時点で拒絶されるといっていいかもしれない。 社会から遊離した過激集団はテロに走るか消滅する。(選挙という形で社会から排斥されたオウム真理教が、その後急速に変になって例の事件群を起こしたように。赤軍の例は・・・挙げるまでもなかろう。)まぁ、事件も消滅もどっちにしたって先がない。 よって 1、中国人排斥 2、中国人相手に媚びる日本企業の排斥 については、問題外の主張といえる。 1は、市民の良識(平等・公平)から外れるため、にわかには受け入れがたい。つかこれを受け入れる日本人は見たくない。 2は・・・場合によっては市民の良識よりも優先順位が高くなる「日常生活」を脅かすため、絶対に受け入れられないであろう。つか「中国人相手に搾取」している優良企業ソフマップに出て行けといい、国産を中国産に切り替えて工場流出させた他企業に何も言わないのは・・・まぁ安政時代を生きる者には難しい問題なんだろう。 つーことで、主張すべきは 3、民主党政権の退陣 4、中国共産党の世界からの排斥 あたりなんだけど、くっつけて語るとロクなことにはならんので、分けたほうがいいだろうね。 僕としては、自由・民族自決・公平・公正の概念に訴えかけられる「中国共産党の排斥」が、正義の優越を得やすいため、そこだけメインに押すことをお勧めする。(それに民主党政権が云々は、「正義」ではなく「主義」に収斂されるし) 絶対に間違っていけない点は「中国共産党」と「中国人」を別に考えること。 (追記:ここ書き方悪いな。要は混ぜるな危険!だ。) 悪いのは自由を認めずエスニッククレンジングを続ける中国共産党。中国人は朋友。 ここを混同したら、これこそ「正義の優越」に致命的な穴が開く。 (今日のデモの一番駄目な点はここだ。) 次。手法。 今のご時勢に「デモ」ってどうよ? まったくもってスマートじゃないんだけど。 さらに、僕もされた威圧行為。社会に主張を届ける態度じゃない。ただの頭の悪いチンピラだ。が、そんな態度しか取れない人間が大勢の集団なのだろう。少なくとも公安にはそう思われている。 正直、中国の対日デモのような民度の低いマネをする必要はまったくない。 以上のことを踏まえた「僕が対chinaデモをするならば」 場所:ノルウェー大使館(広尾)発中国大使館(六本木) 題目:「劉暁波氏ノーベル平和賞おめでとう!」大祝典。 時期:12月ノーベル平和賞授賞式の頃 主催:在日中国人の人に立ってもらうのが一番いいけど、家族親戚の問題もあろうから、まぁ日本人で祝ってあげましょう 広報:この祝典は、既存メディアも取り上げやすいし、それが駄目でもZAKZAKあたりはちゃんと広報したら来てくれるので記事書いてもらう。 進攻:記事を基に、「おめでとう!僕らも祝ったよ!」の内容を中国のネットに書き込みまくる。Great wall of Chinaは反応し、削除・規制の嵐をかける。そして、削除・規制の事実を積み重ねることで次なる火種としていく。うまくいけば、削除・規制以上の状況も引き出せるかもしれない。(日本のISPにも中国国内と同じように振舞ったりとか、量が量なんで間違えて・・・とか) ただ、削除・規制だけでも祝典との合わせ技でうまいことロビー活動しておくと、多分国会論争の具になる。 保守→革新と政権交代した場合、革新は保守よりタカ派となることが多い。(ならざるを得ない場合が多いが正解かな。) よって、何らかの好材料は引き出せるだろうし、それをしない場合には革新の失態となる。 まぁそこまで行かずとも、ノーベル平和賞受賞が報道されない中国において、行為に意味があるはず。 市民の良識にも逆らわないし、金ももかからない。 指針だけ出したら、コピペ人員は沸いてきそうだし。楽な方法だと思うけどなぁ。 本当は、中国国内、出来れば天安門あたりで「おめでとう大行進」やってあげたいけどね。さすがに日本人の集団は戦車でひき殺せないだろうしさ。(全員拘留はされるだろうけどな。まぁこれも材料になるかも。)
by soulwarden
| 2010-10-18 00:34
|
アバウト
カレンダー
profile
◆孝好です。
◇地方テレビ局勤務です。が、このブログは帰属団体の主義主張とは一切関係ありません。 ◆いつの間にやら32さい。 ◇メルアドはsoulwardenアットマークexcite.co.jpです。 ◆CCライセンス 表示-非営利-継承です。 範囲内での利用はご自由に。 扉絵は表示-非営利-改変禁止。 ◇スパムはすごい勢いで削除します。 ◆当方コメントはしっぺ返しします。ただ、僕のコストがかかる一方なので、暫定的に承認制で運用します。基本他人を傷つけるもの以外はオープンにします。 ◇広告はexciteのもので、当方には関係ありません。 以前の記事
2019年 10月 2019年 08月 2019年 07月 2015年 02月 2013年 04月 2013年 01月 2012年 12月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 カテゴリ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||